越の国に進軍してきたオホクニの軍勢を取り囲むようにその四方から「鵺、雉、鶏」が鳴くと言うのです。これはオホクニの出雲の軍勢を遠周りに取り囲んで監視でもするようにと見守っていたのででしょうが、大変おびえていたのは確かです。そのような越の国の対出雲への布陣を見て、オホクニは高らかに言います。
“宇知夜米許世泥<ウチヤメノセネ>”
「打ち止めこせね」です。
「私の兵力なら、あなたの軍隊、そんなものは簡単に打ち破ることがで来ますよ。一旦、戦いになれば、あなた達の軍勢なんて私の敵ではありません。すぐに総ての者を打ち殺してしまいますよ。それくらい私の軍隊が強い事をあなたたちは知っているでしょう」
と。
多分、此処には書かれてはいないのですが、オホクニの軍隊は、一斉に、当時の社会に置いては最強な武器「鉄剣」空に向けて高く掲げ、雄たけびの声を張り上げさせたのではと考えられます。その勢いに押されたのでしょうか、その時の声のすさまじさからでしょうか、越軍が怖気づいてしまいます。周りを取り囲んだ越軍は鳴りを潜めます。
此処まで書いて、現在の世界情勢の事がふと心を横切ります。丁度、北朝鮮が此の時の越軍で、オホクニがUSAのトランプ軍だと思います、なんだかんだと威勢のいい事を云っていますが、北朝鮮は、もし、戦いになればアメリカの敵ではありません。空母3隻を日本海に展開させて、その威力を見せ付けています。このような兵力には如何に威を張ろうが、北朝鮮の敵ではありません。それこそ徹底的に北朝鮮は打ち負かされること間違いなしです。原爆もその敵ではありません。即座に“宇知夜米許世泥” になること間違いありません。だから北朝鮮は結局、アメリカに負けるのは目に見えています。でも、北朝鮮にも立場があります。しばらくの間、まだこのような状態は続くだろうと思われます???
このような北朝鮮とアメリカの関係がオホクニと越の間にもありました。でも、その期間が、オホクニと越の間では、たった1日だけで終わっております。賛否両論が激しくあったことには間違いありませんが。
その賛否両論は、例の通り明日にでも????