早く早くとじれったく思っているオホクニに対して、 “阿夜爾<アヤニ>”です。「そんなに甚だしく、急かせないで」とです。ゆったりと「オホクニ」の逸る心を落ち着かせようと家の中から声が響いてきます。その言葉が
“那古斐伎許志<ナコヒ キコシ>”
です。「な・・・そ」で、「決してキコ(詔)すな」です。あなたが今しているような無遠慮な、格好の悪い「、あなたを恋こがれている」等と、そんな大きな声を上げないで、暫くの間、冷静に待っていてくださいな。ことらにはこちらの都合もありますからね。
と云うぐらいな意味になります。それにしても冷静でしょう!!!うら若い乙女では決して考えつかないような内容の歌です。