私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

もう一方の手は

2017-11-10 07:53:47 | 日記

 文成の手が自然と十娘の頭を抱えます、するともう一つの手があります。その手が、次に何処へ行くと思われますか。そうです。それを、次のように書き現わしております。

                              “拍榒奶房間”

 です。<ナイハウノ アイダヲ ハクテキト> とルビが打ってあります。何のことかさっぱりですが、その字に左側を見ると、また、別のルビがふってあり、<チフサヲ ウチタタキ>と。俗に言う「まさぐる」ことです。

 この「拍榒奶房間」の五文字が、古事記伝で宣長が、オホクニに送った沼河比売からの歌にある

                           “曾陀多岐<ソダタキ>”

 の説明の為に使った言葉です。これを宣長は<チブサノ アイダヲ タタキナデ>と読んでおりますが。
 此の説明の為に、長々と「遊仙窟」を取り上げたのですが、これで終わり、後はご想像にと云うことにも行かないのではと思い、これからが最高潮に達する場面ですので、この物語の結末はどうなったか、それが終わるまでももう少し、好色の書多しといえども、これほど巧みにこの男女の濡れ場を描いた書は他に無いと思われますので、ついでながら続けて行きます。発禁の恐れがない程度に・・・

                               余りにも小出し過ぎるとお叱りは覚悟しつつ・・・