ようやくとしぶしぶながら御琴を天皇が弾き始めます。それから
“末幾久而”
<イクダモアラズテ>
です。弾き始めていくらの時間も経ってないのに、どうした訳かわからないのですが、突然に琴の音がしなくなってしまいます。天皇が琴をお弾きになったのは前庭
“沙庭<サニハ>”です。これも真っ暗闇の真夜中なのです。
と言う事は、先日行われた「大嘗祭」の儀式も真夜中に執行されています。これ等の天皇の行う儀式(ト占)は、凡て、古代から延々と同じように真夜中に行われていたと云う証拠なのです。
とにかく、突然に、琴の音がしないのです。真っ暗で何がどうなっているかも、あの建内宿禰にも分かりません。不思議に思った宿禰は
“挙火見者<ヒヲアゲテ ミマワレバ>
その庭には光はありません。何処か神殿の中にでもあったのでしょうか、大急ぎで、その火を沙庭に捧げ持ちいだしてきて、天皇の曽我に近寄って見れば、琴をお弾きになっていらっしゃったはずの天皇は
“既崩訖”
これを<ハヤク カムアガリシマシキ>と読ましています。
なお、仲哀天皇の死については日本書紀に
“天皇忽有痛身、而明日崩”
「天皇は急に病気になられ、翌日はもう亡くなられた」とあります。
“末幾久而”
<イクダモアラズテ>
です。弾き始めていくらの時間も経ってないのに、どうした訳かわからないのですが、突然に琴の音がしなくなってしまいます。天皇が琴をお弾きになったのは前庭
“沙庭<サニハ>”です。これも真っ暗闇の真夜中なのです。
と言う事は、先日行われた「大嘗祭」の儀式も真夜中に執行されています。これ等の天皇の行う儀式(ト占)は、凡て、古代から延々と同じように真夜中に行われていたと云う証拠なのです。
とにかく、突然に、琴の音がしないのです。真っ暗で何がどうなっているかも、あの建内宿禰にも分かりません。不思議に思った宿禰は
“挙火見者<ヒヲアゲテ ミマワレバ>
その庭には光はありません。何処か神殿の中にでもあったのでしょうか、大急ぎで、その火を沙庭に捧げ持ちいだしてきて、天皇の曽我に近寄って見れば、琴をお弾きになっていらっしゃったはずの天皇は
“既崩訖”
これを<ハヤク カムアガリシマシキ>と読ましています。
なお、仲哀天皇の死については日本書紀に
“天皇忽有痛身、而明日崩”
「天皇は急に病気になられ、翌日はもう亡くなられた」とあります。