もうそんな時期なのかと 改めて気づかされました。
毎日 激しい雨が降り続き、だんだんと 気分までジメジメ としてきそうですが、
今回の投稿話は それより少し前のお話になります。
先日 前のお家から パセリの苗を いただいたので
鉢に移し替え、サラダに入れる日を 楽しみにしていました。
ある日、やっと使えそうにまで育ったと思い 取ろうとしたら
伸ばした手の先に 大きな芋虫 がいて 衝撃を受けました。
かなりオシャレな 出で立ち も、初めて見た時は キャー!
とっても目立つ色合いのはずなのに、
<いる> なんて思っていない時は あんがい見えていないものなんですね~!
目に飛び込んできた瞬間、 その大きさと派手な色に 飛び退くほど驚き、
茶毒蛾の幼虫 と遭遇 した時の思いも蘇って、 ゾーッ!
(茶毒蛾話の詳細につきましては こちら で ご覧ください。)
初対面の感想 は、一瞬 毒虫 かと勘違い して
〔 きゃ~ 怖い! 〕 で したが、
すぐに 蝶の幼虫 だと気づいて、その恐怖心からは解放されました。
それでも 初めは
〔 パセリは取りたいけど、怖くて近づけないや! 〕
〔 でも このまま放っておいたら あっという間に全部食べられちゃいそうよね! 〕
〔 払い除けたいところだけど、直接触るのは嫌だし …! 〕
戸惑い 躊躇(ちゅうちょ) しているうちに、
〔 この子 って、果たして ホントにパセリを食べているのかしら? 〕
〔 たまたま ここに立ち寄っただけなんじゃないの? 〕
そんな疑問が湧いて ガン見!
すると 脇目も振らず 一心不乱 に、ムシャムシャム シャムシャ、
美味しそ~に食べている … らしき光景が 見て取れました。
〔 うーん、確かに食べてはいるみたいね! 〕
けれど、パセリのフリルに隠れ、同系色に紛れて、口の動きが よくわからない!
どうにかして食べているところを見たい と じっと観察 しているうちに
〔 こんな癖の強い野菜を こんなに美味しそうに食べる虫なんているのね~! 〕
ちょっと感心なんか しちゃったりして、
〔 この子、意外と可愛いかも~! 〕
なんだか 見かたまで 変わってきているようでした。
ここまでくると
〔 こういう物を好むとなると、ここを追い出されたら死んじゃう って可能性も あるわよね!? 〕
次なる疑問も生まれ出し、
〔 サラダにパセリは なくてもいいかな~! 〕
〔 ここはこの子に提供 してあげたほうが 気分も良いし …! 〕
もう ちゃんと成長 してもらいたい という意識のほうが強くなって
結果、パセリを摘むのはやめることになりました。
見ているうちに なんだか可愛く思えてきた この 奇抜な 縞々ちゃん ですが …、
フンの色まで おしゃれな 青緑色 だったのには驚かされました。
気づいた時は、〔 まさかねぇ! 〕、〔 えっ、ホントにそうなの!? 〕、〔 そうなんだぁ! 〕
目を疑い 驚いて、何度も確認 してしまいました。
<パセリと同色> というわけではないけれど、それしか食べていないから
<パセリを食べていたからこそ出る色> ということになるんでしょうね~!
しかも 一ヵ所に 6~9個 と 大量で、大きさも ウサギのフンより大きいくらい!
〔 この体で!? 〕 と思ったら 〔 凄いことね~! 〕 と さらに感心。
これぞ 健康の証(あかし) ネ!
____ __
〔 この子はいったい どんな蝶の幼虫なんだろう!? 〕
気になって調べてみたら アゲハチョウ科 に分類される キアゲハ でした。
しかも、もうすぐサナギになる 五齢幼虫 という段階にまできているらしきことも わかりました。
幼虫は サナギになるまでに何度か脱皮を繰り返し、
三齢 までは 敵の目を欺くため 鳥の糞に似せた保護色を している。
四齢 で 白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となる。
五齢 で さらに黄緑と黒の縞模様に変化 して 黒い縞の部分に橙色の斑点が乗る。
というように、その度 姿が変わるそうです。
※ 一応の目安という程度で 正確な大きさの違いではありません。
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幼虫の食草は セリ、ハマウド、シシウドなどのセリ科植物で、
葉だけではなく花序や若い果実をも好んで食べて育つそうです。
また、ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリ などの野菜も好み、
これらを栽培すると たちまち成虫が産卵 していくとのこと。
この子が これだけ大きくなっているということは、
いただいた時点で もうすでに産卵 していた ということになりそうです。
人と同じように、癖の強いものが好きな幼虫もいるんだ ということや 幼虫にも
成長の段階があり、今は 終齢 らしいことなどを 初めて知り、出会ったことで
また自然の面白さを学べて 得を した気が しました。
こんなのが ウジャウジャいたら、 そして 食欲旺盛な彼らに せっかく育てた野菜
全部を食べられてしまうとしたら、ちょっと考えてしまうかも しれませんが、今回
知り合ったこの子を 応援することで、微力ながらも 昔より格段に減ってしまって
いる自然への応援 にもなれたら 嬉 しい! そんな風にも思えましたし、私自身
心が和めた気が しました。
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何日かここに留まり、植えたパセリをほとんど食い荒らしたのち、
やけにウロウロし始めた 縞々ちゃん。
餌がなくなってきたからかな と思って よくわからない雑草を植えてみたけど 見向きも しない!
たぶん、サナギになるための 場所探 し を始めていたんだろうと思われます。
鉢の周りを何度も何度も回って 降りる場所を捜 している様子。
〔 ここから移動 して 大丈夫なの? 〕
気にはなりましたが 止まれる枝がないので 留めるのも酷かなと感 じ
ドクダミの葉に乗せて下に降ろしてやりました。
どこか定位置を決めるまで追いかけたいところですが、さすがにそれは無理なので
〔 ここでお別れだけど、頑張ってね! 〕 と伝えたら
しばらく ウロウロ していたけれど 雑草に紛れて消えて行きました。
〔 もう少しして 庭で キアゲハが見られたら 嬉 しいけどな~! 〕
まだ 天敵と遭遇 しないとも限らないので 安心は出来ませんが、
今はもう無事に育ってくれることを祈るしかありません。
ヒメコウゾが順調に育ってきているせいか、最近 我が家の屋根の上では
小鳥たちのおしゃべりが 非常に盛ん!
可笑 しくなるほど ず~としゃべっている子がいたり、いろんな鳴き声が
聞こえたり と、かなり楽 しめているんです。 でも、この子が育つまでは
その集会が ちょっと心配になっています。
こんな派手な配色で 生き残るのは大変そうだもの!
〔 小鳥さん達! ヒメコウゾの実が生ったら 幾らでも食べていいから、
縞々ちゃんは 絶対に襲わないでちょうだいね~! 〕
____ __
ちなみに この幼虫さん、
触ったりすると 2本の黄色いツノ を出して、かなり強烈な悪臭を放つそうです。
このツノは 臭角(肉角)と云い、パイプ状になっていて、
天敵がやって来た時、ここから キツイ臭いを出 して追い払うそうですが、
この臭い、一度 手や服 に付いてしまうと なかなか消えないようです。
柑橘類を食べる子たちは柑橘系の臭いがするそうですが
癖の強い物を好む キアゲハ は 強い悪臭を撒き散らすそうです。
写真を撮るため 鉢を動か したり かなり近くまでカメラを寄せたり
そっと触れたり と いろいろ していた 私。
知らないからこそ出来たことではありますが、
それでも怒らなかった なんて、やっぱり 良い子 だったのね~!
後になって知って 嬉しかったり ホッとしたり …。
余談ですが、
ほぼ緑色一色のアゲハの幼虫は モスラ のようです。 (物凄く小っちゃいけど…!)
… というか モスラのほうが 芋虫をモデルにしていたんじゃないの? と思えますが …。
ただ、私は モスラを見ると いつも コロネ を思い出していました。 (必ず食べたくなったっけ!)
この子を見た時は 新幹線! (めちゃくちゃ遅いけどね!)
頭の体操 にもなる いろいろな連想や そこからさらに思うこと、なかなか楽しいものです。
<新幹線> みたいな 縞々ちゃん。
パセリの茎や 鉢の縁を動いている時は 線路を走っているみたいに見えます。
ついでに もうひとつ!
色といい 大きさといい 形といい、
〔 乾燥させたら アクセサリーになりそう! 〕 なんて思えるほど
神秘的にも映った 縞々ちゃんの フン!
しばらく放置 したらどうなるのかと楽しみにしていたら、
この子がいなくなった数日後には 消えてしまっていました。
雨に打たれて土に還ったのか、それとも風に飛ばされたのか、
あんなにたくさんあったものが 跡形もない!
葉っぱしか食べていないのだから 汚くはなさそう であるとはいえ、
本気で使うつもりなんかはなかったけれど、
知り合った名残りが無くなってしまったことは淋 しく思えるようでした。
フン なのにネ!
今回も 驚いたけれど 学ぶことがあった遭遇でした。
ここまで育ったんだもの、きれいな蝶になって 大空を舞ってほしいニャー!
※ なお、今回 関連歌の掲載がないことにつきましては
こちら で ご覧ください。
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