関西のモノづくり企業の危機です。
「バブル崩壊後」の危機より厳しい今回の製造業の需要急減
「かごしま企業家交流協会」の会員企業は関西・東海地区の企業の製造業がメインです。
アメリカを発端とする金融危機が世界を汚染している現状です。
大型車で過剰に膨らんだ米国のGMを頂点とするビッグスリーの自動車市場が崩壊し、今や瀕死の状態です。
このビッグスリーの影響は、日本メーカーにも及んでいる。世界の頂点を目前にしたトヨタも米国での減産にとどまらず、日本国内、特に九州のトヨタ九州にも及び、「レクサス」やSUVの減産、派遣従業員の削減など、大変な危機的状況です。
しかも最悪なのはこの状態がどこまで続くのかが全く見通しができない状況です。
特に、関西・東海地区の自動車の部品メーカーにとって深刻な影響を与えています。ましては2次以下の部品納入業者の影響は計り知れない。 私が聞き取った会員企業の社長の発言にもひしひしとその厳しさが伝わってきます。
発言も生々しい。「これまで経験したことのない厳しさだ。」「年末を越せない製造業がゴロゴロ出るだろう。」「鹿児島でも大手メーカーが撤退を決めた」等など。
急速な車の販売減少・減産に、金融機関の貸し渋りが加われば、運転資金に行き詰まり、倒産という事態も想定されます。裾野の広い自動車産業の停滞が、日本でも実態経済に大きな影響を広げているのはもう間違いない。
こういう時期に、政府・国会ではばらまきと言える「給付金」の話でゴタゴタ状態。まさに「国が機能していない。」「中小企業の実態が見えていない。」状況です。
国に頼れないのであれば、企業がこれまでの「石油危機」「円高」「バブル経済の崩壊」など、「いくつもの危機」を乗り切ってきた日本企業の地力にしか期待できないのだろうか。
今関西の中小企業の皆さんの心の中には「大きな不安と政府の対応への不満」が渦巻いています。
かごしま企業家交流協会
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com