・鹿児島で第一線の経営者等を「出前講義」方式で高校に派遣しています。
・今回は、大崎町の「(株)ダイツール技研」の下橋清美鹿児島工場長の講義 録(3回)を提供します。
講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立福山高等学校」でした。
○講演内容(概要)
-高校時から出来る3つの準備-
・自分にあった仕事選び
どの仕事を選ぶかによって、仕事のやりがいだけでなく、これからの人生が変わってくる。
どのような道を選ぶにせよ、自分でよく考えて決めることが大事。
・何かに打ち込む
打ち込んだものがあり、そこから何を学んだか語れるようにする。
特に面接で大事。
・今のうちに勉強をしっかりし、時間があったら本を沢山読む
就職試験で問題を解くとき、仕事に役立てるとき、あの時、勉強をしっかりしとけばよかったと、思わないようにすること。
また、社会に出てから社会人としての考えや行動ができるように本を読んで知識をめいっぱい吸収すること。
-入社後に抱える問題・解決法-
入社後、仕事のやり方が理解できずに悩んだりすることが出てくる。その場合、自力で解決できずにそのまま放置しておくと、日を追うにつれて、周りの人に迷惑を掛け、自分の評価が下がることもある。
壁にぶつかったときは、同じ困難を乗り越えてきた上司や先輩がいるはず。「分かりませんので教えてください」と分かるまで謙虚に尋ねる。上司や先輩も丁寧に教えてくれるはず。
そして自分が理解しよう!という努力で、逆に分からなかったことが得意分野の一つになる事だってある。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」 聞くことを恐れて知らないままにしておくと、一生知らないままとなってしまう。
-結びの言葉-
自分の人生を考えた時に、仕事というのはその大部分を占めることになる。仕事によって自分の生活が左右されるといっても過言ではない。自分が一体何をしたいのか、自分にはどんな良いところがあるのかを十分に見極め、自分のスタイルに合った会社を選ぶことが大切。
ただ、高校段階で自分の人生が決まるかって言えば決してそんなことはない。私の場合、就職して独身の頃は、社会人になって人との付き合い方や社会的な常識など沢山のことを学びながら成長してきた。
今思えば、二十歳過ぎの若い頃(独身)は「働く」=「成長過程」で、結婚して家庭を持ったとき「働く」=「生活のため」ということを気づいたように思う。
福山高校で学んでいる皆さんの今が、将来の自分を創ると思って、またとないこれからの一日を大切にして欲しい。
(株)ダイツール技研 鹿児島工場(大崎町) 製品の種類(金型)
かごしま企業家交流協会
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/