経営者よ、逃げるな。
一番大事なのは足元です。
毎日、つぶれないように自分の会社を磨いていく。 「会社は毎日つぶれている」というタイトルの本を出した「双日ホールディングスの初代社長」を務めた[西村 英俊氏](双日特別顧問)は、インタービューで次のように答えている。
日本企業の多くが、「今、会社が危ない」と言いながら大量の人員削減をしている。一様にサブプライムローン問題に端を発する環境変化を理由にあげているが、会社が外的要因でつぶれるのではない。つぶれるに足る理由が、個別に存在しますと。
会社が本当に危うい原因は自分にあることを理解した方がいいのではないでしょうかと、言われている。
世界的な不況の真っただ中にある今、経営者が意識して取り組むべきことは?との問いに対しては、
今は様々な意味でチャンスなんです。「うちの会社の今の悪さはどこから来たのか」を突き詰めて考えていけば、その会社の根本的な問題の解決ができる。世の中がこうなっちゃった」では何も変わらない。
一番大事なのは足元です。毎日、つぶれないように自分の会社を磨いていく。経営はそれしかないのです。
ある日突然、従業員を3,000人切ると言うなら、なぜ、毎日20人ずつ切って、20人の優秀な人を新たに雇って体質改善を強化しないのか。あるいは教育をすることで人材の質を向上させないのか。
人間は資産です。設備も技術も金銭も資産。それらの資産をトータルで毎日向上させるのが経営です。
確かに、なるほどと頷ける言葉である。経営者の皆さん、参考にしてみてください。
かごしま企業家交流協会
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