新しい21年度のスタートの日である。
各市町村では、新採用あるいは職員の定期異動日でもある。
当協会の賛助会員である市町村でも、多くの担当課長さんやスタッフの方々が1日付で交替されたようである。
市町村が企業と関わりのあるセクションは、企画課や企業振興課あるいは産業振興課など、市町村で名称がバラバラであるが、この担当課長さん達の異動である。
企業側からすると、行政の窓口になる担当課長やスタッフが異動で交替されると
・折角顔見知りになったのに。
・ようやく名前も覚えこれから何でも相談できる関係が出来たのに。
との意見が出される。
また、市町村も同じで、
・ようやく企業のトップ、工場長さん方と顔見知りになったのに。
・誘致した工場の様子もわかってきたのに。
・誘致対象の企業のトップや幹部とつながりが出来たのに。
などなど の声が聞かれる。
私も、県庁の企画部で企業との関わりのセクションを何回か担当したが、やはり誘致や交渉の部門の担当職員は、ある程度の継続性が求められる。
1,2年で交替されると、した方も、相手方もそれぞれ中途半端な関係で終わってしまい。又、次の職員との新たなスタートになり、これまでの同じような関係づくりを始めることになる。
特に、東京、大阪の第一線の事務所の誘致や交渉などを行う企業担当となると、尚更、両者の関係は短期間に友好な関係が構築できる訳ではないので、短期での交替は影響が大きい。
ある意味では、無駄な労力・経費を使うことになり、親しくコミュニケーションが出来るまでは時間が掛かる。 やはり、4,5年の長期の体制が求められる。
更に、交替の場合には、以前に勤務経験がある方、あるいは、昇格等での帰り咲き等がなされれば、更に歓迎されると思う。
今回、新聞等で情報を見る限り、あるいは連絡を頂いた市町村では、内部での昇格がかなり多いようであり、市町村長さん方の、企業誘致に対する熱意を感じている。
こういう百年に1度の企業の苦しい時に、色々な相談などきめ細かな企業への対応策を講じて頂き、友好な関係を市町村の皆さんが維持されることが、景気回復時に更なる良好な関係や結果を生み出す要因になるものと信じている。
かごしま企業家交流協会