エネルギー問題に電動化加速は不可欠
「ハイブリッド車はEV車に応用可能なコア技術」トヨタ嵯峨執行役員
昨年発売したハイブリッド車「プリウス」は、国内販売のトップを独走している。トヨタは同モデルの海外生産や他社への技術供与を進め、電動化を加速している。
トヨタ自動車の嵯峨執行役員は、限りあるエネルギーへの対応、二酸化炭素(CO2)の低減、都市部における大気汚染の防止の3つの課題への取り組みとして、自動車のパワートレイン(動力系統)をどうするかという問題に対し、「燃費性能に優れ、排ガスもクリーンなハイブリッド車が最も有力な選択肢だ。」と答えている。
また、「トヨタがハイブリッド車に注力するのは、それが将来の環境対応車に適用できるコア技術だと考えているからだ。ハイブリッド車と、その進化形であるプラグインハイブリッド車の技術は、EVや燃料電池にも応用できる。」と答えている。
トヨタは、他メーカーが力を入れているEVの開発は、航続距離が短い、車両価格、専用の充電インフラの整備といった課題、特に、最新のリチウムイオン電池が、エネルギー密度がガソリンの100分の1から50分の1、理論値まで性能が引き出せたとしても10分の1程度で、低コスト化が難しい中で、やはり一般に普及するエコカーとしては、やはりプラグインハイブリッド車が現実的だと考えているようだ。深夜料金を使い充電すれば、ランニングコストはガソリン車の8割削減できるとしている。
そのために、プラグインハイブリッド車を使い、ドイツや豊田市、青森県などで、利用実験を始めており、トヨタの低炭素社会やスマートグリッドの実現のための経営戦略の中心にプラグインハイブリッド車を考えているようだ。
かごしま企業家交流協会
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