「かごしまものづくり企業経営者塾」第5回講演会へ参加
今回は「未来をデザイン“地域を創るものづくり”でした。
今年、県が公募型で民間から企画を募集し開催した「かごしまものづくり企業経営者塾」の最終回に参加しました。
最終回の昨日の講演は、企業のCSR戦略、CSR調達戦略、戦術プランニング等を行うシンクタンクであるユニバーサルデザイン総合研究所 赤池 学所長の「未来をデザインする“地域を創るものづくり”という講演でした。
同社の所長をしている赤池氏は、1958年東京都生まれ。80年筑波大学第二学群生物学類卒業の生物学者という様相の感じの方でした。
履歴によると、ユニバーサルデザインに基づく製品開発、地域開発を手掛け、「生命地域主義」「千年持続学」を積極的に提唱し、地方自治体の産業創出プロジェクトや、地域ならではの産業技術、人材、地域資源による「ものづくり」プロジェクトの運営にも数多く参画しており、国際シンポジウムのコーディネーターはじめ、自治体や企業主催のセミナー、講演、また、製造業技術、科学哲学分野を中心とした執筆、評論活動を行っている方でした。
全国各地でのユニバーサルデザインに基づく成功事例をいろいろ紹介され、耳にする言葉ではあるが、具体の紹介事例をお聞きし、初めてなるほどこれが「ユニバーサルデザイン」かという理解をしました。
この講演で、バリアフリーデザインの例で、京セラの視覚障害者からの提案で開発した「黒いまな板」や今治市のタオルメーカー田中産業が、視覚障害者(目の見えない方)団体と連携し、視覚障害者の優れた皮膚感覚や感触を行かしたタオル開発の成功事例、子供の安心・安全を考慮したキッズ製品、又、鹿児島にも参考になる農商工連携を踏まえた三重県の豊富に採れる魚を貯蔵しておくために、様々な魚を丸ごと使った塩辛をつくりで、ビジネスマンの贈答用に売れている事例が印象に残りました。
地域の素材を活かし、パッケージデザインも含めて贈答品として商品化するなど、地域に貢献する新しいビジネスを構築する選択肢は、数限りなく存在するはずと、赤池氏は言われている。
今回5回シリーズを3回受講しましたが、参加者が経営者塾ということでありましたが、若い人が目立ち、経営者の参加が少なかったように見受けられた。鹿児島の経営者がこのような講演会に積極的に参加し開眼することが、鹿児島の発展につながるのではないかと考えると、経営者を引っ張り出す工夫が必要だったのではとなかったのでは?、折角の県の民間発の企画が従来と変わらなかったのには少し寂しい気もしました。
かごしま企業家交流 協会hpp//www.kagoshima-kigyouka.com/