城郭や寺院の屋根にそびえる鬼瓦
それは瓦を超えて芸術作品
今回の奈良の伝統産業を支える企業視察で、目を引いたのが瓦。特に、鬼瓦はもう建築材ではなく、芸術作品だと強く感じました。
視察したのは、生駒山の麓にある「山本瓦工業(株)」
平成6年には、文部大臣より選定保存技術保持者【屋根瓦葺(本瓦葺)】という、いわゆる職人における人間国宝に認定された山本清一氏が創業した「屋根屋」と「瓦屋」の両方を行う企業だ。
山本清一氏が、主に手掛けた仕事は、法隆寺金堂、松本城、姫路城、東大寺大仏殿、薬師寺伽藍、唐招提寺金堂、平城宮跡朱雀門、大極殿、東本願寺などがあり、その他多くの伝統的な建築物の復原、再建などだそうだ。
何事も、真剣にやっていれば疑問も出てくる。わからないながらも、毎日真剣に心からやっているうちに、自然と手が勝手に動くようになる。
技術をまもっていくため、また文化財を残そうと思えば、人を育てなければなりませんから、そういう職人を育てつつ、「ものづくりはひとづくり、ひとづくりはくにづくり」を理念に、現在は次世代の育成に力を入れている。 という信念で企業経営を行っている。
やはり、都のあった奈良の産業はすごい。伝統文化を産業が支えている。支えているのは経営者。経営者を支えるのはやはり人材だ。
今回の奈良の視察で、経営者が優秀な人材を養成するために努力している姿に何回も触れた。鹿児島は人材供給県といわれるが、いかにして優秀な人材を確保、育てるかを真剣に考える時かも知れない。
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