日本版画会の新年会の時、住吉由佳子さん(日展作家)に聞いてみた。
「私の作品はどこが悪いのか」と・・・・・・すると、
「細かいところかな?」という返事が返ってきた。
そう!その通りです、痛いとこ突いてきた!!
今まで、写真のような作品(最近特に・・・・)ばかり作ってきた。そういうのが好きだからだ。
でも、それは、”売れる作品”なのだ。公募展に出す作品は”売れる作品”じゃあだめだと思う。
か、というって・・・・全然売れないのですが・・・・
作家とは、想像する。創造した作品を作るから作家なのだ。
でも、想像力もない自分に何ができるのか?どんな作品ができるのか????
写真で見るような作品を作っていてはいけないということか???
日本版画会の会友の人が、新年会が終わるころ、私の席に来ていうった言葉
「あすなろ先生の、三方五湖の船小屋を作ってた頃の作品が大好きでした。・・・また、あんな作品を作ってくださいよ~」って。
自分もあの時、あの頃は一番載ってた時かな?と思う・・・・・
あのころは、今よりもっと意欲的だった。だから、40号の大きな作品も作れたのだ。
日本版画会では、100号ぐらいの版画を出す人が多い。
日展とか光風会とか創元会とかに出している先生方がいるから、あの方たちは、油絵の100号(162×112)や120号に勝負
するために大きな作品を作らなければならないからか?・・・・大きい作品を出されます。
審査の時、そんな100号ぐらいの大きな作品の横に、30号(91×70)や20号(72×60)の小さい作品が並んでいても、
やっぱ目を奪われるのは大きい方の作品だと思う。
審査の先生方は、口では「小さい作品の中にも良い作品がある。大きさじゃあ無い」と言われますが、・・・・やはり、”大きい作品”
というだけで、その人の迫力というか情熱が違うと思います。
版数を少なくして大きな作品を作るには・・・・・どんなものを作ればいいか・・・・・今から模索中です。