水彩画を描くとき
外からの光と、蛍光灯の光と区別がつかない人の作品を見るとき、先生は部屋の電気を消されます。
最初、それでも良くわからなかったけど・・・最近は、消さなくてもわかるようになりました。
風景の場合の木の影や、家の影などは、遠近観が出ますね。静物などは、安定感があります。
ただ、葉っぱの影がよくまだわかりません。枝の下の方に影を入れています。
果物の下にテーブルを描かなくても、影を入れるだけで、“白い台のうえに置いてある”と言うことがわかります。
そういう場合は、壁の色(バック)だけ入れても、可笑しくないです。(台の色を置かなくても)
新しく入った人が、瓶や水差しを描いていますが、アルミの水差しには、周りの色が映って美しいです。
私も何度も書いたからわかるのだけど、・・・・新しい人は、その写ってる色を見つけるのが難しいのか・・・・適当に描いています。
水差しの取っ手が映ってるのがカーブしてるのに、真っ直ぐに描いています。
「ここの持ち手、どんな形?」って聞くと
「カーブしてる」っていう・・・・
「じゃあ~この持ち手が映ってるのこ影は、どうなってる?」っていうと、
「あっ!カーブしてるわね」って。
先生でもないのに、偉そうに言うってますが、人の作品は良くわかるのよねえ~可笑しいところが・・・でも、自分の作品は全然わからないの。
これが正しいと思って描いてるからか・・・・???
瓶や花瓶でも描くとき、瓶の真ん中に縦の線(鉛筆で薄く)を入れて、両方同じ幅にして描きます。
口のところのカーブと、下の方の瓶のカーブの幅(角度)が違うのよね。・・・・目線が違うからです。下は目から近いからカーブは緩やか
で、上は、見上げなくてはならないから、カーブがきつい(?)そんなにすごくないけど・・・同じカーブじゃあないのよね。
ま、置き場所によっても違います。・・・・目線より下のテーブルに置くときです。家で画くときは、画室のように適当な小さいテーブルが無いので
食卓のテーブルに置くと目線が違ってしまう。
それをよく注意されました。
瓶や花瓶はよく注意されるから、新人の人は、早く風景に行きたい。もう~瓶から抜けたい・・・というってます。
気持ちわかるわ~
でも、その瓶がしっかり描ける(図って描く)ようになったら、他はなんでも簡単に描けるようになるのだけど・・・・ついつい・・・注意されて
ばかりいたら、難しいし、楽しくないから他のものを描きたくなるのは分かるわ~
でも、人の絵の間違ってるところがわかるけど・・・・自分が描いてると間違いが分からないのよねえ~~~~
指摘されて、初めて分かったりします。
人の絵が上手だなあ~って思う。
教室のみんなは、私の絵を見て
「どうしてあすなろさんの絵は、こんなにやさしい色になるの?」って言われます。
「怖いから、いきなり強い色や濃い色を入れないで、薄色でどれだけでもなぜているからでしょう」っていうと
「そんなことないわ~~~~結構強い色が入ってるけど・・・・・優しく見える。いいわあ~」っていうの。
でも、この水彩から、版画にはならないわ~~~~~
筆の線が何本もあって・・・・とても版数数えると作れないわ~
結局、版画は淡色になってしまうか、ぼかしで色を入れるか?になって・・・・・水彩のような風情が出てきません。
版数にも問題があります、今のような、一人で絵を描き、一人で彫って一人で摺る・・・・作業をしてる時、・・・十何版も彫れない。
多くても10版ぐらいです。大きい作品になるともっと少なくしたいです。
しかし・・・・・
年賀状は、干支より風景の方が貰ってうれしいなあ~~~
わたしは、昨日やっと干支の年賀状を彫りあげました。・・・・もう1点風景の版も彫りたいと思っています。
干支の版は、5版です。簡単だから・・・・・・すぐ摺れると思います。
風景は、どうしても版数が増えます。それをいかに少なくするか・・・・・・あまり省略して伝えたいことが出ないと面白くないし・・・・・難しいです。