朝一番で製本屋さんにゼミ生本を引き取りにいき、発送作業にかかった。20日取次搬入で22日書店店頭予定である。今度の本は取次の反応が今一つだったので希望数から大幅減の750部にとどまった。返品の減少が業界の至上命題になっていることを考えると、仕方がない面もあるが、もう少し何とかならないか。流通サイドから見るとなかなか難しい本ということのようだが、要は1人ひとりの読者に如何に知らせて書店さんに行ってもらうかなので、そこを何とか出来れば後から受注はついてくる。そこに力を入れていきたい。
それにしても出版関連業界はいよいよますます凄まじい状況にあるようだ。ようだというとなんか他人事に聞こえるが、先日もある書店の人と雑談の中で、この間次々に各地の店舗を整理しているナショナルチェーン店の本店の話になった。なんとそこではついに正社員が店長しかいなくなり、あとはみんな非正規や派遣の人ばかりになったという。確かめたわけではないのであくまでも伝聞なのだけど、なんか相当たいへんな状況が深く静かに進行しているような気がする・・・。
また、時々利用していたウチのすぐ近くの駅前の書店も先日無くなった。大阪市内中心のチェーン店の1つだったけど、10年間ぐらいはやっていたか。1ヵ月ぐらい前のこと、店の中にたくさんの段ボール箱が積んであるので、やけに返品が多いなあと思っていたら結局それは店をたたむ作業をしていたのだ。今こういう状況が、全国で次々に起こっているかと思うと、気分が沈んでくる。休日前になんと暗い話になったことか。トホホ・・・。