昨日は健康診断の受診日でした。場所は例年と同じく福島健康管理センターなのですが、この春に社会保険の運営から民間の医療法人が運営する施設に変わっていました。
そういえば昨年秋ごろですか、ここの労働組合が民営化反対の宣伝をしていたのを覚えています。建物の前で最近では珍しく赤旗を掲げてストライキと銘打ち、ハンドマイクで話しながら行き交う人たちにビラをまいている何人かの職員らしき人たちの姿を思い出します。
あの人たちはいったいどこへ行ったのだろうかと思いながら新しくなった玄関を入ると、以前はロッカー式の下駄箱しかなかった殺風景な1階にはちゃんとした案内カウンターがあり、ピンクのスカーフを巻いたキャビンアテンダント風制服の若い2人の女性が二コリと笑って出迎えてくれました。
いつもの下駄箱がないのでどうしたものかと声をかけると、予約時間を確認され、30分がばかり早く来たので「早く来られても時間になるまで受付できないことになっていますので、今後はお気をつけくださいね。2階が受付になっていますのでそのまま階段をお上がりください」と再び二コリと言われて、いかにも優しそうなクロス地が貼られた階段を上がっていくと、おおっとここはいったいどこなんだ!
まるでどこかの高級ホテルのフロントのような感じの受付です。ここにも1階の人たちと同様にピンクのスカーフを巻いたキャビンアテンダント風の女性が2人。二コリと笑って「いらっしゃいませ~。呼び出しカードをお受け取りください」との微笑みです。一瞬戸惑いながら、サッと番号カードを受け取り、これまた高級ホテルのラウンジ風待合いロビーに設えられたゆったりとしたソファーに腰掛けました。
しかしこれほどにまで変身するか?と、以前はここも1階同様に殺風景な事務室兼会計窓口兼健康指導室であった場所の変貌ぶりにうーむ、これがいわゆる民営化の表向きの姿なのか…と感心しました。
待つことおよそ30分、24番という番号を呼ばれ受付に行き、まず提出物を手渡し書類に書かれてある名前など基本データを確認、更衣室ロッカーの鍵を渡されました。
更衣室のロッカーももちろん真新しく、着替えのパジャマというか、何て言うのでしょうか、以前はガウンのようなものでしたが、それも見た目は今回はかなりマシな感じです。着替えてロビーに戻り待つこと暫し、今度は名前を呼ばれて受付に行くと、キャビンアテンダント風のお一人に検査項目など必要事項の書かれた用紙を添付したこれまたどこかの高級レストランの分厚いメニュー風のファイルを渡されました。
やれやれ、ようやく検査の始まりです。検査は3階で行われるようでこれは従来と同じフロアーでしたが、階段を上がるとここでもまたまたピンクのスカーフを巻いたキャビンアテンダント風の女性の「いらっしゃいませ、こちらでございます」とにこやかな案内で所定の待合コーナーの椅子に座ったのでした。
まあ、この後はいわゆる一般健診なので特に変わったことはなかったので省略しますが、まあなんというか、民営化=キャビンアテンダント風女性というか、変われば変わるもんだと、そんな印象の健康診断でした。
そういえば、なんとなく最後の会計が以前よりは値上がりしたような気がしたのですが…。