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知事選報道に思う

2009年07月06日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 個人的にも仕事の上からも強い関心を持っていた兵庫知事選挙が昨日終わりました。まったく何も支援活動はしていませんが(あっ、田中さんの事務所でオレンジグッズを買いました)、奮闘された兵庫のみなさん、本当にお疲れさまでした。

 それにしても、つくづく日本のマスコミは終わっている、特に政治記事方面のトンチンカンさはあきれるばかりのようで、兵庫県知事選に関する報道もそうですが、同時に行われた静岡県知事選にしてもその報道観点、姿勢というのはなんとかならないのでしょうか?

 すべての切り口がワンパターンです。やれ2大政党対決、自民VS民主、民主=野党、そしてオール与党VS共産=ニュースにならない……という感じです。中身は問わない。話題になれば、注目されれば、それによって部数が増えれば、視聴率が上がれば…、広告収入も増えるし…みたいな、なにかセンセーショナルなニュースになればそれでよしという姿勢がありありと感じられるのです。

 まあ当面の最大の関心は民主がどこまで伸びるかということのようですが、だったらそれで日本の政治が、国民の暮らし・生活がよくなるのでしょうかという疑問が常にあります。そういう視点からは企画を扱わないのでしょうかね? 何のための報道なのか、深さがまったく感じられない報道・ニュースの数々をながされても困るんです。広告も多いしね。

 個々の記者さんにはジャーナリストとしての使命に燃え、奮闘されている人もおられることは勿論知っていますし、そういう人たちが大いに活躍してくれる場がもっともっと増えることを願っていますし、もし何か出来ることがあるならば協力もしていきたいとも思います。

 が、如何せん、やはりマスコミも会社なのですね。特に最近のように広告収入の落ち込みが厳しくなってくると、会社経営というか、まあ情報産業としての匂いが全面的に出てくる、そういう印象が強くあります。産業ですから売って何ぼの世界の話になりますからね。

 記者さん自身も忙殺されてるんでしょう。考える暇がない、勉強する時間がない、とにかく上から言われたら取材して記事書いて放送して、ハイ、それでおしまい、すぐに次の取材へ…みたいなことでしょうか。

 あっ、話が知事選挙からだいぶズレてきました。まあとにかく、マスコミの影響力は大きい。どっちを向いた記事なのか、どういう立場からの報道なのか、その部分が問われるお仕事であるということがわかっていない記者さんがあまりにも多いんじゃないでしょうか。

 でもだからと言ってまったく無視するわけにはいきません。個々の記者自身の力ではどうにもならないこともあるようですが、でも読者はやはりいい記事を読みたいし、記事を読んで世界の本当のことを知りたいし、感動もしたいんです。

 なにしろ一番基本の、取材して記事を書くということは現場の記者さんにしかできないことなんですから、その部分をもっともっと鍛えてほしいと思うのです。

 

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