1945年9月、阪大病院復職。院内と地域の医療民主化運動に参加、民主的医療機関の全国的組織化へ。晩年には、大阪に治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の支部をつくるために尽力した人生。巻末に『生理休暇読本』『代用監獄(ブタ箱)の研究』『なぜいま時効不適用条約か』の貴重な三文献を収録。
『治安維持法とわたし 戦後編』
民医連とともに/治安維持法国賠同盟大阪の創設
桑原英武著
四六判 200ページ 定価1500円(税込)
ISBN9784889008593
●目次紹介
はじめに
第1章 民医連とともに
1.関西医療民主化同盟の結成
2.北大阪地区での党活動
3.大学法案反対のたたかい
4.『生理休暇読本』の発行
5.民医連の結成
6.不当監査阻止のたたかい
7.民医連の一大転換期
【付記】
第2章 治安維持法国賠同盟と私
1.同盟大阪創設のいきさつ-支部準備会が出来るまで
2.支部準備会の発足
3.同盟大阪支部のい結成総会
4.急速に発展した大阪支部
5.代用監獄廃止の提唱
6.【解説】拘禁施設2法を阻止し、さらに代用監獄廃止のたたかい
7.パンフ『代用監獄の研究』の発行
8.代用監獄制度の廃止をめざして研究会開く
9.【解説】先進国に例を見ない〝代用監獄〟とは
10.パンフレット『代用監獄の研究』のあらまし
〈資料1〉『生理休暇読本』
まえがき
第1章 女性生理の特徴
1.女性の内性器(内生殖器)
2.月経とそれに伴う心身の変化
3.月経期の自覚症
4.むすび
第2章 生理休暇について
1.労働と女性
2.母性の保護対策
3.生理休暇の意義
4.有給生理休暇
5.意見の一致しない理由
6.むすび
第3章 生理休暇一問一答
1.今まで無しでやってきたのに、なぜ要るのか
2.アメリカにもソ連にも無いのに、なぜ日本で必要か
3.休暇が悪用されて役に立っていないではないか
4.休暇日でも家事などで身体を使うから無意味ではないか
5.女性が職場から閉め出されはしないか
6.なぜ有給制でなければならないか
7.事務労働にも必要か
8.苦痛のない人でも要るか
9.無月経の人はどうなるか
10.何日間が適当か
11.羞恥心や弊害をどうするか
12.労働基準法ではどうなっているか
13.【附】生理休暇日の過ごし方と月経の手当法
あとがき
〈資料2〉『代用監獄(ぶた箱)の研究』
特別寄稿「『ダイヨウカンゴク』こそ司法改革の中心課題」
(前)民主法律協会会長 弁護士 小林つとむ
はじめに
1.代用監獄とは
2.代用監獄の実態(歴史的に)
3.違憲性と違法性
4.外国の留置場
5.日本の制度と代用監獄
6.代監廃止(監獄法改正)の動き
7.手続きの非民主制と秘密性
8.代監存続・必要論
9.拘禁2法案の内容
10.なぜ今代監廃止を提唱するか
11.どう実現するか
12.結論
あとがき
①関連法規抄 ②参考文献 ③提言
〈資料3〉『なぜいま時効不適用条約か』
戦争犯罪と人道に関する罪に時効はない
解題/柳河瀬精(治安維持法国賠同盟大阪会長)
1.まえがき
2.ヨーロッパでは今もナチス犯罪を追及している
3.ニュルンベルグ国際軍事裁判40周年
4.「時効不適用条約」とは
5.条約成立の経過
6.極東軍事裁判所条例は〝事後法〟か
7.戦時法から人道法への発展
8.原爆投下は国際法違反
9.条約批准運動をどう進めるか
10.国賠署名と不適用条約の関連
【資料】戦争犯罪及び人道に反する罪に対する時効不適用に関する条約
ロンドン協定
ニュルンベルグ国際軍事裁判所規約
極東国際軍事裁判所条例
文献資料
国際法略年表(戦時法から人道法へ)
あとがき
略年譜
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