そういえば小説のほうをまだ読んでいなかったことに気づき、先週から全5巻を読み始めています。この本が出た時はたいへんな反響を呼び、200万部を超えるベストセラーになったのではないかと記憶していますが、当時は誰もが読んでいるような本は別に読まんでもええわと思っていて、結局読まずにずっときていました。
主に通勤時間中に読んでいるのでなかなか進みませんが、現在第3巻目の「御巣鷹山編」を読んでいます。あの1985年8月のお盆の日航ジャンボ123便の墜落事故の部分です。凄まじい記述です。2巻目にはそれ以前の日航の事故に関する記述が数カ所あります。一応小説なので本の中では日航は「国民航空」となっていますが、これまで読んだ範囲では大方の事実を踏まえて書いてあるようです。
この本はあくまでも小説(フィクション)ですが、にもかかわらず発行直後から事実と違うとか、嘘が書いてあるといった意見が一方から出たりして、その点でも話題になった小説です。もしかしたら今回の映画公開でまたそのあたりのことが話題になるかも知れませんね。
そこで気になったので実際に日本航空(現在は日本航空インターナショナル)はこれまでどれだけの事故を起こしてきたのか、ネットで調べてみました。そいうサイトがあるんですね。
このサイトによれば1952年以降2007年5月までで大小190件の事故が起きています。ここには小説に書かれてある事故も載っていました。
ここまで小説を読んだ限りでは、今はどうかは知りませんがやはり、経営拡大のために安全が犠牲にされてきたという印象を強く持ちます。さらに今思い浮かべるのは、1985年の日航事故から19年目のJR西日本の尼崎での事故です。ここでも多数の命が犠牲になりました。
事故の背景には日航と同じような体質があるように感じられます。そして今日、その事故から5年が経過していますが、一体この5年間は何だったのかと思わせるような事実が次々と明らかになっています。
これでは犠牲者が浮かばれるはずがありません。でもそういう会社の運営する乗り物に毎日乗っているんですね。どうしようもないことですが…。
今、大阪駅はものすごく巨大なビルに向けて工事をしています。すごい工事風景です。別に私にすればそんなことはどうでもいいわけで、しばらく儲けることは考えないで、とにかく安全に走ることを第1にしてほしいと思うのです。
どうも映画のことがJRの事故とつながったしまった今日でした。