この春、長男が東京で就職した。
多摩市の唐木田近くの2階建てアパートの1室を借りて住み始めてまもなくの頃である。どこで息子の転居を知ったのかわからないが、某全国紙のY売新聞販売店から購読勧誘の人がやって来た。
呼び出し音に息子がドアを開けると、米袋を掲げた男性がいきなり「はい、兄ちゃん、これお米ね。3カ月無料だからぜひよろしく」と言いながら申込用紙を押しつけてきた。な、なんなんだと驚きながら「ちょっとまだ、落ちついていないし、考えてからにしますからいいです」と断った息子。
するとその販売店男性、何を思ったか、一旦引き下がったものの、なんと階下からもう1袋米を持ってきてふてくされたような顔をしながら「兄ちゃん、これならいいやろう?」と宣ったそうである。
しかしそれでも再び息子が「いや、そういう問題じゃないのでいいです」と断ると、「あっそう、じゃあいいわっ!」と自分の目論見がうまくいかなかったのか、何となく不満そうな顔をして引きあげたとのことである。
東京に就職に出てきた地方の若者だから、景品を付ければおとなしく購読してくれるとでも思われたんだろうとは息子の感想だったが、いやあ、それにしても凄まじいですな、新聞の読者獲得は!
ところが、その後に、さらにすごい購読勧誘の新聞販売店が息子のところに現れたのだ。
そのすごい勧誘内容とは…。
続きは明日だ!