橋下大阪府知事が代表を務める「大阪維新の会」が大阪府議会の定数削減条例案を提出しました。
今、大阪府議会の選挙区は62ありますが、そのうち33選挙区がすでに定数1の小選挙区制です。2人区と合わせると9割の選挙区は2人の議員しか選出できない仕組みになっています。
ということは、すでに現在でさえ府民の民意が大阪府議会に正しく反映されなくなっているのですが、これをさらに悪くしようというのですから、もはやこれは民主主義の政治とは言えなくなります。
もし、今回の定数削減が実行に移されると、先の一斉地方選挙の得票率を当てはめて試算した場合、「大阪維新の会」は40.78%の得票率で議席数は減るものの、議席占有率は52.29%から61.39%に増えることになります。一方他の政党は減少することになります。4割の得票で6割の議席を得るようになる。これが定数削減の結果です(自由法曹団計算)。
そして数の力で何でもかんでも自分たちの思うような政治を実現していく。これがその目的なのですね。
ところで、この議員定数削減というのはなにも大阪府だけのものではありません。全国の地方自治体で、あるいは国会でも同様の動きがあります。でもよく考えてみると、一体誰のための定数削減なのでしょうか。
府民の大小多様な声を象徴する議員が議会でさまざまな意見を戦わせながら、府民のためによりよい政策を決めていく、そんな議会であってこそ民主主義の議会だと思います。大きな政党に属する議員だけの意見で政治がどんどん進んでいく、そんな政治に魅力はなくなるだろうし、今でさえ投票率約50%という府民の政治への関心度はますます低下する一方になるのではないでしょか。
なによりも東日本大震災の被災自治体の例からも強く感じるのは、やはり自治体や議会の役割の大きさです。いざとなった時、自治体職員は少ない、頼りになるべき議員も少ない…。何のための議会や自治体なのかと強く思うのです。 ぜひお読みください。詳しくはコチラです。