1941年(昭和16)年には「生活必需物資統制令」が公布され、酒類の販売も統制された。
正月のしめ飾りの絵・「戦捷の春」の表現は、1937年(昭和12)年の南京占領を受けた38年の正月か、広東、武漢三鎮攻略を記念した39年の正月に向けた宣伝ポスターだと思われる。
南京占領で日本の内地はお祭り騒ぎになった。しかし「聖戦」の実態を暴露した虐殺事件は日本国内には秘匿されたが、世界に伝えられ憤激が巻き起こり中国人民の抗戦の意志はいっそう固まった。
南京占領までに日本軍は約1万8千人の戦死者と約5万2千人の負傷者を出し、国内では働き盛りの男子が続々と戦地に狩り出され、働き手を失った家庭や工場・農村は、困窮の度合いを深めていった。
(大きさA2半裁大、『平和を築くとき』解説ブックより)