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土佐いく子の教育つれづれ~作文が好きになる 『教室で読みたい綴り方』発刊(なにわ作文の会)

2022年08月04日 | 土佐いく子の教育つれづれ

自分の書きたいことを自由に書いた子どもの作文は、実に面白くて可愛いです。
   ◆  ◆  ◆
ぼくがにんじゃだったら
あらた(一年)
 ぼくがにんじゃになりたいのは、ぶんしんしたいから。もし、ぶんしんできたら、ひとりめのあらたは、がっこうにいかせて、ふたりめのあらたは、ピアノにいかせて、ほんもののあらたは、ゲームをしとく。それで、ぶんしんのじゅつ。
   ◆  ◆  ◆
あっちゃんとおねしょのかみさま  貴子(一年)
 きのう、あっちゃんのおかあさんが、おねしょのふとんをほしていたから、わたしが「どうしたの」といったら、あっちゃんのおかあさんがいった。「あっちゃんがおねしょしたのよ」ていった。そして、あっちゃんが、いった。「ぼくしてないよ、おねしょのかみさまが、あっちゃんのおふとんにはいってきておねをしたの」
 わたしは、あっちゃんのこのはなしをしんじています。

 子どもたちは、この時代を生きづらさで悲鳴もあげながらも、子ども心を失わず健気に生きています。
 日頃、目の前の言動にイライラしたり、腹立たしく思っていても、こんな子どもの文章を読むと、やっぱり子どもって可愛いよと思わずほほがゆるむでしょう。
 こんな楽しい子どもの作文がいっぱい掲載された作文集が、この度なにわ作文の会から発行されたのです。
 先生方が教室で楽しく読んでくださると子どもたちは「ぼくもそんな話あるある、聞いて」と思わず話し始めます。こんな日々を重ねていくうちに、「先生ぼくらも作文書きたい」と言いだし、作文のある教室が生まれてきます。家庭でも、本を読みきかせるように、この作文集から、子どもの興味のありそうな作文を読んであげるときっと喜ぶことまちがいありません。「もっと読んで」と言い、そのうちに自ら手に取って読み始めたりすることでしょう。
 作文の楽しさや面白さを知らせずして、文章の書かせ方ばかり指導するので、作文嫌いになってしまったのです。

■今こそ自由に綴ろう
 私は、この本の前書きで次のように書きました。
「文章を書くという行為は、人間発達の根幹です。生きて働く本物の学力をも我がものにします。書くことを通し、人間、自然、社会をみつめ、思考し、認識を深め、自己形成をしていくのです。
 私たちは、子どもの書きたいことを自分のことばで綴ることを何より大切にしてきました。その活動は、自由で実に主体的な行為だからこそ、自己への肯定感を育み、自分を確立していくのです。とりわけ今日、自己否定感が強まり、生きていく自信や希望が持ちにくい中で、書き綴る活動を通して、自分を取り戻し抑圧から解放されるといういとなみが大切になっています。
 人間は、だれしも自分を表現したいという願いを持っています。そして、同時にその自己表現を共感して受け止めて欲しいと願っています。
 コロナ禍でコミュニケーションに困難を抱えている中で、人は人を求め、人とつながることの値打ちが心に染みています。だからこそ今、作文教育の出番だと言われているのです。
(一部略)
 『書くのが嫌いな子が好きになる方法は?』と聞かれます。あります。それが、この魔法の本なのです。この本には、本当の子どもの姿が子どもらしい文章で書かれた作文がたくさん載っています。自分の書きたいことを書きたいように書きたいだけ思いをためて自分の言葉で自由に書いた作文だからこそ、子どもの真実が見えるのです。そして、大人と違う子どもらしい表現が光っているのです。ともかく読んでみてください。子どもを再発見されることでしょう。『こんなふうに書くと上手になるよ』それは禁句です。大切なことは、作文って面白いなあということを楽しく読んで届けてあげることなのです」

 あなたの手元にもぜひ一冊!本の注文は土佐まで(090・1952・0671)。
(とさ・いくこ和歌山大学講師)

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まだ、新刊が届いていませんが!

2022年08月03日 | 編集・営業ふらふら雑記

8月2日(火)

今日も暑い‼ やれやれという気分でメールにFAXチェックで仕事に取り掛かる。今日の出荷は通販のみ。通販用のチラシを作り出庫分に入れていく。いくつかの集会販売予定が届いているので、主催者方面に連絡を入れていく。コロナ禍なのでどれだけ人がリアルに集まるのかわからないが、少しでもこの方面の売上を確保していかなくてはなかなか厳しいのだ。取次に請求書を発送。1カ所は結構分厚い請求書になり送料205円!

 そろそろ昼ごはんへというころにある取次から電話がかかってきた。だいたい取次からの電話はよくない知らせが多い(笑)。本日搬入予定の新刊本がまだ届いていないという。ええ! すぐにゆうパックの発送伝票を確認すると、なんと、午前中配達指定のチェックを入れ忘れているではないか。あれまあ、痛恨のミス!!  取次としてはすでに書店向けの伝票など作っているし遅れるとライン作業に支障が出ることにもなり、午前中搬入は必須事項なのだ。直ちに配達先の郵便局に電話を入れ、事情を話して大至急届けてもらうことをお願いするが、この時間だと早くても午後イチになるだろうとの返事。うーん、厳しいが仕方ない。その内容を取次に連絡する。ペナルティ覚悟でじりじりとしていると10分後に再び電話。「届きました!」。おお、そうでしたか、よかった、よかったと胸をなでおろす。和光郵便局さん、ありがとうございました。取次としてはこういうトラブルはよくあるのだろうが、この搬入日確認は部数確認時に必ず指示される点で非常に重要なポイントなっている。

気分が激しく上下したところで昼ごはんとなる。午後は原稿の読み込み作業、電子書籍関係の書類処理、データ作成の依頼、ある著者と原稿内容についての相談などなど。

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新聞の紹介本は『聞くだけの総理 言うだけの知事』、ありがとうございます。

2022年08月01日 | 編集・営業ふらふら雑記

8月1日(月)
振り返ればあっという間に7月も終わり、今日から8月。夏休みが入ったりするので今月もいつの間にか過ぎていくのでしょうね。暑いから早く過ぎ去ってほしいのだが。ということで5時半起床パターンを今月も続けていくけど、にゃんこどもに挨拶して駅へ向かう。今朝は電車が混んでいた。月曜日だからか?

メールにFAXチェックで仕事モードに。宣伝研究誌の原稿が送られてきたので点検して編集担当に渡しておく。出荷はAmazon、日販、トーハン、楽天、通販、献本、そして図書館流通にも発送しておく。今日にずれ込んだ月末支払の処理。集計作業に戻ってきた返品の内容チェック。、昨日の新聞に載った『聞くだけの総理言うだけの知事』の反応が電話やFAXで届く。ありがたい。

先日整骨院に行ったばかりなのに腰に痛みを感じる。うーん、大したことはなさそうだが、要注意。この休日に何か負担をかける姿勢をとったか? 先週送られてきた原稿の読み作業を明日には終えたい。

  

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