月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

彼岸花

2009-09-21 20:58:42 | 植物
雨は全く降らない。カラッとした天気は快適なことこの上ないけど、キノコはまったく生えないね、こりゃ。でも、なまじ期待して探し回ったあげく、くたびれ儲けになるよりはマシかな、と考えることにする。

田んぼのあぜ道に彼岸花が咲き始めた。何にもない所からニョキッと生えてきて花咲かすあたり、キノコ的と言えなくもない。場違いな真紅の花なんかは綺麗なのを通り越して妖しい感じだし、ついでに有毒植物だそうで、その辺もポイント高い。どことなく死のにおいのする植物だ。しかもこれが彼岸の頃にいっせいに生えるっていうんだから話ができすぎている。三途の川のほとりはコイツで埋め尽くされてるんじゃないかなどと想像もしたり……

そんなこんなで彼岸花をうまく撮ってみたいなと思い、去年から挑戦しているんだけど、これが意外に難しい。

まず花がデカイこと。マクロ撮影を試みようと接近すると、画面からいきなりはみ出てしまう。

次にかたまりあって咲くこと。彼岸花は数十本が重なり合って生えることが多いけれど、一本一本の花が複雑な形をしているのがアダになって、花をいくつも画面に入れるとゴチャゴチャになってしまう。(上の写真がその見本)

もう一つ、花が赤すぎること。あまり光の強い状態で撮ると、デジタルの表現できる限界を越えてしまい、花がペンキで塗ったような赤になってしまう(通称・色飽和)。ま、今回は夕方撮りにいくから、その心配はあんまりないけど。



ゴチャゴチャ回避のためのセオリーとして、カタマリからはみ出た独り者の花を見つけて主役にし、背景に群落を入れるって手がある。でね、探したんだけどね……全然ないし。
こんなにたくさん生えているというのに……なかなか都合よく生えてはくれないんだよねー。ついてないな。

逆光気味に撮影。花は入りきらないので3分の1カット。本当は背景に山か田んぼを生かしたかったんだけど……それ以前に花が全然きれいじゃないな。チッ、失敗か……
コメント
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