月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

夏キノコ本番!

2010-06-29 20:18:36 | キノコ
各地で夏キノコの発生が始まったとの報にいてもたってもいられず、さっそくキノコ撮影の準備。さてと、どこへ行こうかな、っと。

夏キノコ発生初期の狙い目は、雑木林ではなく庭園だ。苔むしたような場所が木立ちと隣接してるような、よく手入れされた公園や神社がいい。となれば、K公園……いやいや、せっかくの平日休みなのだ、ひとつ高速でも使って新規開拓といこうじゃないか。

狙い目は滋賀。新名神が開通してから、時間的にはかなり近くなったこともあるし、感じのよさそうな公園があると伝え聞いて気になっている場所がある。いっちょそこへ行ってみよう。

朝方に出発。三重では青空が広がっていたから、ちょっともったいない気もしたけど、おかまいなし。現地に約1時間で到着した。滋賀はどんよりした曇り空で、時おり雨がぱらつくような感じ。コンディション絶好とはいえないけど、撮影できなくはない。始めるぞー。

ぱっと見た感じ、当初目論んだとおりの手入れの行き届いた公園のようだ。散策を開始するとさっそくキノコを発見した。


この日たくさん見られたクサハツ系のベニタケ。キチャハツに似てるけど辛味はない。地味なキノコだけど、雨上がりっていうシチュエーションが随分きれいに見せてくれる。


イグチもあるぞ。ヤマドリタケモドキ?だと思う。ちょっと黄色みが強いけど……。滋賀県には柄に網目のないサザナミイグチというのが産するそうだが、少なくともそれとは違う。この日は他にもヤマドリタケの姿をたくさん見ることができた。若いものから腐ったものまで、いろいろ。少しだけ持って帰ろ……


コウジタケ。これもイグチの中ではいちばん早くに出てくるキノコだ。鮮やかな色をしていて、いい被写体になってくれる。


苔むした場所にはたくさんの小型菌が見られた。これはベニヒガサだろうか。

他にもクヌギタケ類やモリノカレバタケ類、オオホウライタケなんかの姿が目立った。テングタケの先兵ともいえるテングツルタケやノーマルテングタケの姿もそこかしこに見られたし、ようやく夏キノコのメインシーズンが開幕したな、という感じだ。

途中で出くわしたクワガタ屋さんと立ち話などしていると、いつしかお昼になっていた。さて、これからどうする……