月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

2011-04-13 19:43:30 | 植物
去年同様、今年も桜をバックにアミガサタケを撮る絶好のチャンス!などと思っていたのだけど、ここへ来てちっとも雨が降らない。空気もカラっから。散歩に掃除に洗濯に、快適なことこの上ないが、キノコのキの字も見込めないので、いささか残念。今年のモレルは空振りか……

公園の梅園にキランソウを見つけた。春の野草に紫の花をつけるものは数多いけど、そのなかでも特に落ち着きのある上品な濃紫色をみせるのがこの草。葉の形も独特でおもしろい。オオイヌノフグリやホトケノザから始まった野の花のバトンリレーは、これから初夏に向かい目まぐるしく移りかわってゆく。毎年かわらず繰り返される営みは見ていてとても頼もしい。



桜は満開。写真を見てもわかる通り、へそ曲がりの私は桜に対してさほどの思い入れはない。どちらかというと、この時期のたった一週間の花期のためにソメイヨシノばかりボコボコ植えまくるということ自体、疑問を感じているくらいだ。公園でキノコの好適環境をみつけて、この木がコナラだったら……!などと思いながら桜を見上げる私の個人的な恨みではござんせん。ええ、けっして。

ああ、でも桜の散りぎわは素直にきれいだと思う。あと樹皮もね。