月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

2014富士山合宿

2014-09-01 21:44:18 | イベント
三重のきのこサークル合同・毎年恒例の富士山合宿に参加してきた。

金曜日の夜にメンバーが自動車に乗り合わせて出発し、一路富士山へ。深夜に到着して一泊、東日本の強力メンバーと合流して、翌土曜日にはキノコ三昧という算段だ。

例年にない雨続きの夏で、金曜日も雨。富士山入り当日の天気が心配されたけど、かろうじて持ちこたえてくれたので、快適にキノコ探しを楽しめた。



車を降りていきなり出迎えてくれたのが巨大なムラサキフウセンタケと、富士山以外ではめったに見られないバライロウラベニイロガワリの群生。幼菌かわいすぎる!

あっちにもこっちにもボッコボコ生えてるし。集合して注意事項を確認……とかする前に全員キノコモードに突入してしまった(笑)



富士山の中腹に広がる針葉樹林はキノコの宝庫。くわえて、下界とは一線を画したしっとり、ひんやりとした空気や、一面を覆う緑のコケとの色の対比がキノコの美しさを引き立てる。キノコ好きの聖地とも言われるゆえんだ。

放射能汚染の関係で、食用のキノコ狩りはおおやけに自粛となっているのは由々しいけれども、観察する分には国内でも有数のキノコスポットであることに変わりはない。


大きいキノコ、小さきキノコ、種類のわかるキノコ、わからないキノコ……手当たり次第に写真に収めていく。

撮影に気持ちを集中すると、意識が研ぎ澄まされて鼻先がツンとする。そしてその後にジワジワと気持ちよい感覚が体を包む。

この感覚を味わうがためにこれまでキノコ撮影を続けてこれたのだけど、今回はキノコが多すぎて、気力の容量をオーバー。昼前にはもう心が満腹状態になってしまった。

ふーーー。満足満足。


当日の戦果。

採集者が手だれぞろいだったため、重複を避けて採取したり、同定が不可能な種類は採取しないなどの意識がはたらいたのか、意外と並んだキノコは少なかった。たしかに同一種が大量に生える傾向があったような・・・。あと、観察屋さんばかりで食い意地はった人もあまりいなかったしね(笑)

夕食後はスライドをまじえた専門的なキノコ発表会、そして交流会。

今回は「ベニタケ研究会」の方々や、イグチ、地下生菌などのスペシャリストも同行していたので、紛らわしい種類の判別方法や、分類の最新トピックなど、普段聞けないような話もたくさん聞けてとてもためになった。

久しぶりに会う人、初めて会う人、ネットでつながりのある人に初めて出会えたりもして、とても刺激になった合宿だった。

菌友のみなさま、ありがとうございました。