月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

あみがさたけ

2021-05-06 23:34:12 | キノコ
今をさかのぼること一か月。
遠く関東の地ではイエローモレル(アミガサタケ)大発生の報に、キノコ愛好家が沸き立っていた。

一方でこちら三重。
この方では同じアミガサタケでもブラックモレル(トガリアミガサタケ等、黒っぽいアミガサタケ)が主流で、イエローモレルの分布は限られている。いや、正確に言えば、よく探せばけっこうあると思うんだが、なかなか見つけられないでいる。うーん。イエローが見たい。しかし近場にイエローが見られる場所を知らない。たった一か所知っていた場所は、どうやらキノコが絶えてしまったようだし、遠いところまでいく時間もないし。そういえば、キノコ会の先生が、新規開拓したという話を聞いたような・・・。

困ったときの菌友だのみ。
先生に唐突に連絡をつけて、桜を散らす春の雨の中、イエローモレル観察を強行することにした。
言うほど近くもなく、道に迷いながらたどり着いた観察ポイントであったが・・・あったあった!!

おっ、ここにも!そこにもあそこにも!

イエローモレル豊作は三重にも及んでいたのかどうか、まだ生えて間もないフレッシュなモレルが、けっこうな数のシロを作っていた。
雨で撮影がむずかしいことこの上ないが、ともかくも撮影を済ませて、満足満足。

さて、後日・・・

SNSで三重在住の知り合いが「アミガサタケ大収穫!」と投稿しているのを発見。
さほど親しいわけでもない人だったが、そんなスバラシイ情報を見過ごすのは惜しすぎる。
特に食べれるキノコの場合、相手のシロを聞き出すのは本来タブーなんだが、好奇心には勝てない。

「ちょっと内緒で場所を教えてください、ぜったい採らないし、他の誰にも言わないので!」
と、恥を忍びつつ聞いてみると・・・

げげっ、ここと同じ場所やった!

聞かん方が良かった・・・(´・ω・`)
とりあえず、「このことは僕たちだけのヒミツにしとこうね!」
などと、さも親しい仲であるようでいて、ただただウツロなコメントを残し、スマホを閉じたのだった。