月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

名古屋遠征4

2009-07-16 18:50:42 | キノコ
最初のポイントを引き上げて次のM緑地に向かう。

実は、最初のポイントを回った時点で、この緑地での成績は予想できていた。「キノコ、まったく期待できず」

はたしてその通りであった。この時期ならイグチを中心にもっとキノコが生えててもいいのだけれど、林内はヒイロタケが目立つばかり(今年が当たり年らしい)。

まあ、ここはそれでもいいや。この林はかつて足しげく通った場所で、整備を手伝ったこともある。何年も経って足を踏み入れること自体が、ただただ懐かしい。そんだけで充分だ。

ただ、もうひとつ気になってることがあって……例のあのキノコがまだ生えてるかなっていうこと。なんだかすんごい汚いキノコなんだけど、ちょっと縁を感じるんだよね……



あったあった。相変わらず汚いね、ミカワクロアミアシイグチ。つい最近毒キノコとして認識されたばかりのイグチだ。このあたりの他の林じゃ見かけないけど、なぜかこの林には生えてくる。
この日、フレッシュなものは少なかったけど、腐って真っ黒に溶けてしまったのが周囲にいくつも見られた。林はずいぶん荒れてしまったけれど、このキノコはまだ健在のようだ。

帰り際に雑木林の手前の土手を調べると、似たようなキノコが生えている。ヘンなとこに生えるんだな、と思ってよく見てみると、どうも違うキノコのようだった。



傘の裏側がこころもち緑っぽい。モエギアミアシイグチのようだ。こりゃちょっと珍しい、見かけるのはまだ2回目だ。表面は触るだけで黒く変色してしまうので、なかなかきれいな状態でお目にかかるのが難しいキノコだけど、今回のこれは非常に美しい。ラッキーだな。

クロアミアシとモエギアミアシ、ふたつの毒イグチが今日ここでそろったことになる。なんだかエグいデュエットだけど、私を歓迎してくれたのだと思うことにする。ありがとさん。


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