![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9e/8b91e85415548d41daf623212f89c77e.jpg)
今回、一番最初に目についたのはキノコではなくコナラだった。もちろん普通のコナラなら気にもかけないのだけど……木の幹の根ぎわにさらさらの木くずが積もっている。小さな虫が幹に穴をあけて潜っている、その削りカスだ。カシノナガキクイムシ、ナラ枯れ病を媒介する甲虫の仕業と思われる。
被害を受けているのは一本や二本ではない。むしろ被害を受けていない木の方が少ないくらいだ。木を見上げると、葉っぱこそついているものの、梢の先が丸裸だったり、葉っぱが縮れるように枯れていたり、根ぎわから新しい枝をのばしたり(梢が枯れた証拠)している。すでにかなり弱っているようだ。ここから回復するのは相当に難しいと思われる。
コナラはアカマツとともに、この地域の菌根性キノコをはぐくむ代表格。それがこうして一気に滅びる様を見せつけられると、キノコが見つからないことよりも、何倍も暗澹とした気持ちにさせられる。
ただ、なぜここが、という疑問はある。私の住む地域はここから南に数十キロしか離れていないのに、ナラ枯れの目立った被害を見たことはない。
せいぜい考えられるのは、ここが東海地方の北西のどん詰まりだっていうことくらいか。南東に広がる名古屋や四日市で出た窒素酸化物かなんかが、夏の南東の季節風にのって山にぶつかったところで雨が降る。それが近年の夏の高温乾燥で、濃縮されるか化学的変化を起こすかして、コナラの菌根にダメージを与える。弱った木にキクイムシがつく……と、こんなシナリオはどうだろうか。
当たっているにしろ、当たっていないにしろ、問題の根は深そうだ。
今年はマツタケをはじめとしたキノコが豊作で人々を喜ばせているが、アカマツもコナラも衰退の道を歩んでいることを忘れてはならない。見ようによっては今年の豊作も、マツ菌根菌の「最後のひと花」に見えなくもないのだし。
ま、景気の悪い話はこのくらいにしとこか。
今回、キノコの出かたとしてはショボかったが、そんでも撮影して遊ぶ分には不自由はしなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/94/09cf22a2cd952e45671fdb0de550671c.jpg)
キホコリタケ?あちこちでプツプツと湧いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/00/188e1cc83a8109b0bbab98f33fee258a.jpg)
ヌメリニガイグチだろう。ただ、苦味はなかった。
被害を受けているのは一本や二本ではない。むしろ被害を受けていない木の方が少ないくらいだ。木を見上げると、葉っぱこそついているものの、梢の先が丸裸だったり、葉っぱが縮れるように枯れていたり、根ぎわから新しい枝をのばしたり(梢が枯れた証拠)している。すでにかなり弱っているようだ。ここから回復するのは相当に難しいと思われる。
コナラはアカマツとともに、この地域の菌根性キノコをはぐくむ代表格。それがこうして一気に滅びる様を見せつけられると、キノコが見つからないことよりも、何倍も暗澹とした気持ちにさせられる。
ただ、なぜここが、という疑問はある。私の住む地域はここから南に数十キロしか離れていないのに、ナラ枯れの目立った被害を見たことはない。
せいぜい考えられるのは、ここが東海地方の北西のどん詰まりだっていうことくらいか。南東に広がる名古屋や四日市で出た窒素酸化物かなんかが、夏の南東の季節風にのって山にぶつかったところで雨が降る。それが近年の夏の高温乾燥で、濃縮されるか化学的変化を起こすかして、コナラの菌根にダメージを与える。弱った木にキクイムシがつく……と、こんなシナリオはどうだろうか。
当たっているにしろ、当たっていないにしろ、問題の根は深そうだ。
今年はマツタケをはじめとしたキノコが豊作で人々を喜ばせているが、アカマツもコナラも衰退の道を歩んでいることを忘れてはならない。見ようによっては今年の豊作も、マツ菌根菌の「最後のひと花」に見えなくもないのだし。
ま、景気の悪い話はこのくらいにしとこか。
今回、キノコの出かたとしてはショボかったが、そんでも撮影して遊ぶ分には不自由はしなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/94/09cf22a2cd952e45671fdb0de550671c.jpg)
キホコリタケ?あちこちでプツプツと湧いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/00/188e1cc83a8109b0bbab98f33fee258a.jpg)
ヌメリニガイグチだろう。ただ、苦味はなかった。
最後のきのこはホオベニシロアシイグチではないでしょうか?
酸味はありませんでしたか?
ヌメリニガイグチは、図鑑片手にきのこ狩りをし始めたばかりの頃に、「イグチだから食えるだろう。ヌメリも有って美味そうだ!」と味噌汁に入れたら、味噌汁全体が物凄く苦くなりました。
2003年11月9日に、鳥居さんと1回だけ一緒にきのこ狩りオフをしましたが、「あの山」も、丁寧に探せばマツタケやホンシメジ等の色々なきのこが発掘できました。
最近は、食べて美味しいきのこを中心に採っており、中々新しくきのこを覚えるという事が少なくなってしまいました。
あの時はお世話になりました。たしか、山あり谷ありのすんごいフィールドを夕暮れ近くまで歩きまわりましたね。クリタケやらなにやらを御馳走になった記憶があります。
私も最近、知らないキノコは知らないキノコのまま放置することがほとんどになりましたが、なんでも調べていたあの頃の熱意が、我ながらうらやましく思う時もあります。
酸味はなかったです。似ている不明種かもしれませんが…なんだかこの地域、ニガイグチ属がやたら多いですね。