月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

えんしゅうむようらん

2014-06-14 22:45:45 | 植物
キノコ探しの時に奇妙な植物を見つけた。葉っぱがない。自らは光合成をおこなわず、菌類などから栄養をもらって生きている、いわゆる「腐生植物」の一種のようだ。ギンリョウソウやオニノヤガラ、ツチアケビなど、いろんな種類が知られている。

この花の形はランっぽい。腐生ランだ。

まだ開花していなかったので、後日、開いた花を調べて植物の先生に尋ねたところ、エンシュウムヨウラン(遠州無葉蘭)でよさそう、とのことだ。

近年の研究ではベニタケの仲間、特にチョウジチチタケから栄養を拝借して生活しているとのこと。この場所にチョウジチチタケが生えてくるのかどうか、ちょっと気に留めておきたい。




カンゾウタケ料理

2014-06-13 20:59:50 | キノコ料理
ということで、毎年恒例のカンゾウタケ料理。

誰に聞いても「あの味はちょっと」とか言われるので、せめて見た目だけはおいしそうにしたった。いや、おいしいんですよ、実際。(注.味覚には個人差があります)


写真は王道のソテー。
ソテーは身を厚めに切る。刺身みたいに包丁を斜めに寝かせるようにしてして切ると、一切れにボリュームを持たせられるし、見た目もきれい。そして両面を軽く焼く。中が生っぽいくらいでよい。味は塩だけでじゅうぶん。酸味をごまかしたい向きにはしょうゆやチーズも合う。付け合わせにズッキーニやスナップエンドウ。ふかしたジャガイモもいいと思う。

カンゾウタケらしい旨みと香りがあり、ソテーすることで舌触りも良くなるうえ、油によってコクもでる。別名「貧乏人のステーキ」の名に恥じぬ味わい。ま、すっぱいけどね。


生食できる、という触れ込みなので、サラダもやってみた。前回やった時は量が少なすぎてドレッシングに負けてしまったので、今回は盛り付けを豪快にしてみた。ほぼ刺身。ドレッシングも和風に。

結論。ソテーの方が断然うまい。

さわやかな酸味があるといえばあるが、いまひとつ存在感が感じられない。旨み・香りともに活かしきれないのも残念だが、特に、舌触りの面で大きく劣る。ソテーすることで得られる生レバーにも似たプルッとした食感は、生のときのポソッとした食感とは比べ物にならない。ちなみに、ドレッシングは和風だとうまくなじまないようだ。

チーズやツナなどと一緒にレタスで巻いて食べればおいしそうだが、ソテーなら主役級の存在感が出せるのだから、そっちで使わない手はない。やっぱりカンゾウタケはソテー……!

一度、切らずに丸のまま焼いてステーキを作ってみたい。


かんぞうたけ

2014-06-12 20:26:35 | キノコ
カンゾウタケ大好き!ということで、シイ林を捜索してきた。

三重はシイが豊富で探す場所にはこと欠かない。ただ、シイがあればどこでもいい、というわけでもないみたい。それなりの大木のほうが出やすいようだ。

問題は撮影。だいたいこの写真みたいに木の根の間やくぼみに生えてくるので、背景を写しこめないんよね。あーあ、被写体の美しさはベストな状態なのになぁ。

と、思いながら別の場所を探していると、あああっ!あった!!



時すでに遅し。カビカビ(-_-;)

幅20センチオーバーの超大物で、アングル的にも理想的な発生位置だったのに……残念。

チクショー、来年こそは~。



障害物はきちんとかわす。

シメジの仲間

2014-06-08 21:27:29 | キノコ
「みえ・菌輪の会」今シーズン初のきのこ観察会!

まだまだ時期的には早かったけど、それでも小型のキノコがちょくちょく出始めてて楽しめた。なにより雨上がりということでコンディションがよかったので、キノコが美しかった。

撮影方としては、腐れかけのキノコが大量にあるよりも、こういう日の方が嬉しい。

軟質菌は木材腐朽菌が中心。ベニタケの仲間やアミタケ、チチアワタケといったイグチ類、それにカキシメジやキツネタケの仲間などもあった。あとキクラゲ類、シロホウライ系、ホコリ、ツチグリ、肝臓、ワサビタケとか。

写真のはよくわからんシメジ。オオニガシメジにちょっと似てる。

・小ぶり(径3センチ)
・にがい
・ひだはクリーム色でめっちゃ密
・傘は内側に巻きこむ

たぶんosoキノコ図鑑のこれと同じだ・・・

※「北陸のきのこ図鑑」のニセシロシメジ(仮)に近いと指摘をもらった。ハダイロニガシメジ(青木氏仮称)にも近いとのこと。わからん……とにかくそのへんだ!






かんあおい

2014-06-05 21:03:56 | 植物
カンアオイはやたらたくさん種類がわかれているらしくて、これはスズカカンアオイなのだそうだ。

やけに低い位置に地味ぃ~な花を咲かせている。受粉にハチだか蝶だか風だかを期待してないからこういう形になったんだろうけど、何が受粉してるかはナゾ。カタツムリ説もあるというのはちょっと面白い。



こっちがコトウカンアオイって言ってたっけ。