奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

東京でなら

2009年04月12日 | 奈良大学お勉強日記
テレビをつけたら「せんとくん」が『ホレ!』と
茶筒(?)を見せびらかしている場面に遭遇した美嶋ですこんにちは。

はてはて、ヤツは何をしてんだろう?と思ったら。
東京での奈良のアンテナショップ「奈良まほろば館」のオープニングイベントでした。
去年は、奈良県代官山iスタジオへ上野センセの話を聞きにいくなんてしたワケですが。
あっちから、こっちへ、お引越されたわけですね>奈良の出先ショップ。
場所が凄いんですのよ。日本橋三越前の一等地。
がんばりましたね、奈良県。褒めて差し上げます。
しかし、代官山よりは三越前の方が「ターゲットとしている客層」が
多数存在している場所だから、集客の効率はよしと見ることができるでしょう。
なにせ、日本橋・三越本店・前ですから。

この日は「天上の虹」でもおなじみの里中満智子先生の
講演会があるというので、のこのこ行ってきましたよ。
こういう歴史系のモノは一時間前集合が鉄則なのにも関わらず、
15分前に行ってみたら、「入場券配布の方は12時45分に集合の上
お入り下さい」とか書いてあってびっくり。
それでもなんとか、整理券なしでも並ばせていただいて、中にも
ちゃんと入れていただきました。

13時から講演会。
題材はこれってのがないのだけど、奈良に関するあれこれなお話。
話題はあっち飛び、こっち飛びの連続でしたが、
お話の中からでも非常に重要なことも語られていました。

『何故仏像は作られるのか。何故墓を作ってそこで手を合わせるのか。
千の風にならえば、「そこに故人はいない」筈なのに、
相変わらず盆と彼岸には墓へと向かい、線香を供えて手を合わせる。
それは死んだヒトへの供養というよりは、生きている人間にとって
必要なものだから。』(里中センセのお話:意訳)

かねがね私も、葬式ってのは死んだヒトへの敬意というよりも、
残った人間が「その人が死んだ」ってことを納得するためにしてる
んじゃないかなあって思っていたので。

目に見えない気配でダンナなどは、自分の亡くなった父母がそばに
いるのを実感しているというけど。まさにそう感じれば、
別段墓や位牌は要らないのかもしれない。
(いや、どっちもあるけどさ>我が家)

あと。
『日本人にとって「気配」ってのは大事で、
なんだか判らないけど大きな存在としての「何か」が
自分達をとりまいているという「想像力」が大事ということ。』

想像力、大事ですね。特に奈良に来たら大事。
飛鳥に行ったら単なる農村風景の中に、大寺院をどどんと建てねばならないし、
平城宮跡に行ったらそこに、大極殿をどどーんと建てねばならない。

そこで非常に重要なのが「想像力」
まさに、想像力の欠如が今の奈良の衰退をすすめているのかも。
注連縄が張ってあったら、そこは神様が宿る場所。
森や山には神様が住んでいる。
誰も見ていなくても「お天道様」が見ている。
そういう目に見えない力ってものを信じなくなるとき、
ヒトは荒廃していく。

誰も見てないからいいやって思うのと、
誰も見てないけど、お天道様が見ているってのでは、
自制心が働いて悪いことが出来なくなる。

なんちゅう、奈良のような、奈良でないような話も織り交ぜながら、
一時間お話を聞きました。

二時からはサイン会。
私は複製原画に名前を入れてもらいました。

あとは、お楽しみのショップ探索。
女の子がたくさん群がっていた写真のコーナーは、
著名な写真家さんか?と思いきや、歌手の堂本剛くんの撮った写真らしい。
そういえば、先日テレビで平城宮跡で撮影している風景が出てて、
おお~そういえばアノヒトも奈良の人だっけと思った記憶が…。

その後、ショップでは奈良の名産品などをながめ、
せんとくんグッズと、麦縄なんかも買っちゃいましたよ♪
ここで吉野葛とか、奈良墨とかにいかないところが
実にツウっぽいとか自画自賛したりして(笑)

場所はまさに、日本橋の近所。
ここから、日本各地へと向かっていく場所です。
いいところに居を構えましたなあ>奈良県。Good Job!

余談ながら、お隣のビルはあの有名な「山本海苔店」
そのお隣が、なんと「第四銀行東京支店」←新潟県民のメインバンク。
(ちなみに「だいよん」ではなく「だいし」である)
あらま、なんだか親しみがわくわ~この場所。
銀座ほどごみごみしてなくて、結構好きです。
ますますこの立地は気にいったぞ。

度々イベントもあるようなので、東京で奈良を感じたい時には行こう。
※でもホントは、こんなトコ行って里心ついてしまって泣きそうだったんだけどさ。

ふるさとは遠きにあるて想うモノか。
コメント (4)
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