令和最初の酔狂会、実施しました。
前乗りで10月25日に奈良へ入り。
まずは薬師寺でお写経。
5月1日に令和最初のお写経をして以来だからずいぶん久しぶりだなあ。
帰りに白鳳伽藍にお参りに行こうとしたら、ふと感じた『違和感』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/26/1b662e1f0f79e540b4438e62c0415042.jpg)
お写経道場前から白鳳伽藍を望む光景…うん?!
修復工事中だった東塔のあたりが「空中庭園@大阪駅前」みたいになってます。
え?!まさか!
何のことはない、工事中だった覆い屋が半分外れた東塔のお姿が覗いていたのでした。
おおう!久しぶりにそのお姿が生で見られたので、逆にその姿が珍しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/af/53a45d1d1a4fd78994d61aa8292ed094.jpg)
北側から見た金堂と覆い屋が残る東塔
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/5e/c43146ed6999878f2411389b35e4042e.jpg)
ロケット打ち上げ場かいってビジュアル
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/dd/eb6e27a97096d55cec761f301a78c688.jpg)
回廊から見た、東塔の周囲を囲んでいた覆い屋が徐々に数されています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/81/3472e25a54a7546bfc384227339de59b.jpg)
金堂向かって右側の回廊から見た写真(令和元年10月末の状態です)
2011年の6月には、解体修理が行われる前に工事の無事を祈って
「東塔大修理着工法要」が営まれました。
それ、行ったなあ。
そのとき「三番叟」を奉納した団十郎さんは鬼籍に入られましたし、
団十郎さんの息子のお嫁さん(小林麻央さん)も旅立たれました。
あれから、幾年月が流れ、いよいよ来年四月に落慶法要です。
さて本日はお寺のハシゴをするんですの。
電車にて近奈良へ移動して、興福寺へ。
今年の秋の特別公開は北円堂&南円堂。
北円堂は結構開扉していますが、
南円堂は毎年10月17日に一日限りで開く以外は中に入る機会がありません。
昔いちど入ったことあったと思うんだけど、思い出せないくらい昔(笑)
なかなかカレンダーめぐりと自分のスケジュールが合わなくて行けなかったけど、
今年は長期間開いている&正倉院展の期間中に合わせられる!
ってことで、いそいそと興福寺へ。
薬師寺に長居したので、すでに夕景になりつつある興福寺境内。
北円堂から入ろうとしたら「チケットの売り場はあちらです」と南円堂方向を指されてしまいました。
南円堂の前にテントがはってあってそこでチケットを購入。
とりあえずここまで来たらってことで、南円堂から入ることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/cf/1b73eda2a2101b625b598bae61185997.jpg)
これは北円堂ですけどね
(写真をクリックして拡大すると、南円堂の扉が開いているのが確認できます)
五重塔方面からは入り口がみえませんが、
北円堂方面からはお堂への入口が開いているのは確認できました。
久しぶりに入れるのでワクワクが止まりません。
北円堂の中は結構入っているけど、南円堂の中はたまにしか入れないので物珍しいです。
お邪魔しまーすと入堂して、その空間を味わいます。
中央には木造不空羂索観音菩薩坐像。
キンピカです。大きいです。合掌しておられます。
わたしも合掌してお参りします。
四隅には国宝木造四天王立像。
以前は中金堂に安置されていたものですが、もともと南円堂に安置されていたということが判明したため、
平成29年にお戻りいただいたとのこと。
その一方で、今まで南円堂に安置されていた四天王像は、先日再建がなかった中金堂にお移りいただいたとのこと。
そうかー。次に中金堂行ったらしみじみ四天王像も拝んでこよう。
そしてさらにその間には左右にお三名ずつの高僧の像。
国宝木造法相六祖坐像。
法相宗の興隆に貢献のあった学僧のお姿を刻んだもの。
一度目はかなり細部まで見て、二度目はおおまかなかたまりとしてとらえて、
時計回りにぐるぐる何度も回ってみます。
だって、ここ、なかなか入ることができないんですもの。
東京にお出ましになっていた法相六祖坐像さまですが、
こんなフォーメーション(位置関係)でしたっけ?
あのときは、横一列の横並びでしたっけ。
やはり博物館で観るのと、お堂の中でみるのとでは違います。
円堂の中で制約がある中で見るのもいいもんです。
玄昉さんとは、
箱入り玄昉さんを見て以来の対面でございました。
そののち、再度北円堂へ。
南円堂もオールスターキャスト国宝という素晴らしいホトケサマがたでしたが、
北円堂だって負けてません(いや、勝ち負けのハナシではないけど)
中心に国宝木造弥勒如来坐像、四方に国宝木心乾漆造四天王立像、
そして木造無著菩薩立像と世親菩薩立像のご兄弟。
若い姿の世親は臥牙丸テイスト。
老年姿の無著のお手元には玉手箱。
無著・世親の後頭部の肉感がたまらず、
何度となくぐるぐる回っては眺め(←フェチですかね)、本日は終了です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/af/30a618fe8fef8838a7d9173463d1543a.jpg)
五時を過ぎましたので南円堂は閉じられました
本日のお寺の予定は終了。
それでも、いやいや、夜はこれから、か。
夜は夜で「前夜祭」を『てらかわ』さんにて実施。
目にも美しい、食べて美味いお料理を頂きながらあれやこれやと話しまくり、
明日の酔狂会本番に向けての英気を養いました。
★
明けて翌日令和元年10月26日。
早起きして奈良博へ。
通常どおり前から30番目あたりをゲットして開館を待ちます。
今年もちょっとだけ早めに入館開始して、たくさんの報道陣が待ち構える中をご入場。
(その光景でわたし、『日曜美術館』に映っていたわ(笑)ほんの一瞬ですけどね)
今年は令和元年御即位記念にふさわしい、聖武天皇の御遺物がたくさん出ていましたけど、
ちょっと地味目かなって感じでした(をい)
今年のお宝で個人的には、
紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)と、
緑牙撥鏤尺(りょくげばちるのしゃく)が目玉。
この紅(赤)綺麗だよなあ。
あと今年は鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)が六双すべて出てたのが話題になってました。
これってそんなに久しぶりって感じがしないのですが…。
かくいうわたし、以前美女六名が描かれた絵葉書というか、山折り谷折りにすると
ジャバラ状になるというか、屏風状になるものをお土産で買ったことがあるもんですから。
それから、どんだけたったんでしょ。
(すっかり忘れたわ)
それにまんまとはめられて、今年も同様のそれ、買っちゃいましたよ。
いや、これ、好きなのでいいんですけどね。
ま、紙ものなので安価だし、紙なので薄くてかさばらないし、お土産に最適だし。
これね↓(クリックすると大きくなります)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/d6/45ca4d01c07093f78d47d16a1caea388_s.jpg)
上段が以前仕入れたもの・下段が今年購入したもの(ちょっと違うのがお分かりいただけるかと)
それにしても日本の職人の美意識ってのはすごいなあと感心することしきり。
宝物が素晴らしいのもさることながら、その宝物を格納しておくための「箱」も、
中の宝物以上に素晴らしい意匠が施されているという細やかさ。
紺玉帯残欠(ラピスラズリを用いたベルト)を納める箱には螺鈿が施され、
聖武天皇がお召しになった靴・衲御礼履(のうのごらいり)の箱には、
靴が箱の中で動かないように、
靴の下が彫り込んであってピタッとはまるようになっている。
それを見たら、ヲヲヲ!となりました。
はあ、美しいものはおなかいっぱいだ。
ということで、実際のおなかを満たすために「らふぁえろ」へ。
発酵薬膳料理なるお店で、
全ての素材が酵素発酵することで、ほとんどの調味料を使わずにうまみを引き出し、
ごく薄い味付けで素材本来のおいしさをご提供致します。>
はピンとこなかったんだけど(汗)、まずは体験。
お肉(鶏もも肉や胸肉、豚もあったかな)やお魚(鰆やサンマ、ほかにもありました)が
メインで一品選べるランチをいただきました。
私は鶏もも肉をチョイス。
すべての素材を発酵させてあるんですよね(←弱気な発言)
でも、酸っぱいとか、独特の味がするとかなく、しかしそのおかげで味が深みを増している(?)
野菜なんて、本当にどれを食べてもウマウマ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/98/188aada6c0027febd95cd6de8d01331e.jpg)
オトモダチはサンマで、私は鶏もも肉
ごはんは栗ご飯なのですが、発酵たまごで卵かけご飯を召し上がれってことで、
栗を食べつくした後で、ひさびさの卵かけご飯をいただきました。
これ、本当に美味しかったなあ。
ごはん多いかなって思ったけど、卵かけご飯はスルスルとおなかの中へ消えてゆきました。
なんかのんびりできる雰囲気だったもので、コーヒーを頂きながら積る話をするする。
女子トークの会と化します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/d0/be93feb2b1494e34966b2ae0cbe845a5.jpg)
床の間のしつらえ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cc/4aa63570bd103bab2f9e69eb7b00b7a8.jpg)
電球のかさがガラスなのは御洒落でしょ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9a/9a86ac5232f7a9e4c1f6cba60f30196d.jpg)
歪んでいるガラスなので、これはお高い硝子ですわよね(汗)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c2/96e5cff929e23d3195bc9507dcb9ab0a.jpg)
この栗は本物の栗です★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/56/3c25f40334075125a890b11ec0d0f854.jpg)
玄関脇には裁縫ルームになっていた洋室
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a8/11947ee2cdb486b6354eed6033c238a7.jpg)
この門構えが敷居を高くしているのだが(笑)
(内側から撮った写真です>外側からだと本当に敷居が高い★)
本日はあと目的のある街歩きの予定もなかったので、奈良町をぶらりすることに。
とりあえずらふぁえろから近所の福智院へお邪魔して。
ここのホトケサマは地蔵菩薩坐像。
十三世紀造立のわりには裳懸けの宣字座のお姿で古式ゆかしい様式。
背中の舟型光背には多数の化仏をつけ、その数が567体というのだから、
釈迦入滅後の五十六億七千万年後に下生するという弥勒信仰にも符号する数字。
ああ、アリガタヤアリガタヤ。
途中お寺のオクサマが「ほら、こちらご覧になってください。滅多に出ないものが出てますよ」
指し示す方向をみやれば、地蔵様の向かって右側に光が差し込んでいて、
プリズムから、虹が出ているようにも見えました。
気象条件やら、時間やら、いろいろな条件が重ならないと、その光は見えないんだとかで。
普段信心深い我々は有難い偶然に出くわしたようです。
お寺を辞したあとは、奈良町のなかにできた小さな雑貨店を回って、地味にお土産物を増やしました。
今回は目的のないぶらり奈良町雑貨屋さん巡りの旅でしたが、
たまにはこういうのもいいでしょう。
令和最初の酔狂会は大成功でございました。
前乗りで10月25日に奈良へ入り。
まずは薬師寺でお写経。
5月1日に令和最初のお写経をして以来だからずいぶん久しぶりだなあ。
帰りに白鳳伽藍にお参りに行こうとしたら、ふと感じた『違和感』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/26/1b662e1f0f79e540b4438e62c0415042.jpg)
お写経道場前から白鳳伽藍を望む光景…うん?!
修復工事中だった東塔のあたりが「空中庭園@大阪駅前」みたいになってます。
え?!まさか!
何のことはない、工事中だった覆い屋が半分外れた東塔のお姿が覗いていたのでした。
おおう!久しぶりにそのお姿が生で見られたので、逆にその姿が珍しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/af/53a45d1d1a4fd78994d61aa8292ed094.jpg)
北側から見た金堂と覆い屋が残る東塔
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/5e/c43146ed6999878f2411389b35e4042e.jpg)
ロケット打ち上げ場かいってビジュアル
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/dd/eb6e27a97096d55cec761f301a78c688.jpg)
回廊から見た、東塔の周囲を囲んでいた覆い屋が徐々に数されています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/81/3472e25a54a7546bfc384227339de59b.jpg)
金堂向かって右側の回廊から見た写真(令和元年10月末の状態です)
2011年の6月には、解体修理が行われる前に工事の無事を祈って
「東塔大修理着工法要」が営まれました。
それ、行ったなあ。
そのとき「三番叟」を奉納した団十郎さんは鬼籍に入られましたし、
団十郎さんの息子のお嫁さん(小林麻央さん)も旅立たれました。
あれから、幾年月が流れ、いよいよ来年四月に落慶法要です。
さて本日はお寺のハシゴをするんですの。
電車にて近奈良へ移動して、興福寺へ。
今年の秋の特別公開は北円堂&南円堂。
北円堂は結構開扉していますが、
南円堂は毎年10月17日に一日限りで開く以外は中に入る機会がありません。
昔いちど入ったことあったと思うんだけど、思い出せないくらい昔(笑)
なかなかカレンダーめぐりと自分のスケジュールが合わなくて行けなかったけど、
今年は長期間開いている&正倉院展の期間中に合わせられる!
ってことで、いそいそと興福寺へ。
薬師寺に長居したので、すでに夕景になりつつある興福寺境内。
北円堂から入ろうとしたら「チケットの売り場はあちらです」と南円堂方向を指されてしまいました。
南円堂の前にテントがはってあってそこでチケットを購入。
とりあえずここまで来たらってことで、南円堂から入ることにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/cf/1b73eda2a2101b625b598bae61185997.jpg)
これは北円堂ですけどね
(写真をクリックして拡大すると、南円堂の扉が開いているのが確認できます)
五重塔方面からは入り口がみえませんが、
北円堂方面からはお堂への入口が開いているのは確認できました。
久しぶりに入れるのでワクワクが止まりません。
北円堂の中は結構入っているけど、南円堂の中はたまにしか入れないので物珍しいです。
お邪魔しまーすと入堂して、その空間を味わいます。
中央には木造不空羂索観音菩薩坐像。
キンピカです。大きいです。合掌しておられます。
わたしも合掌してお参りします。
四隅には国宝木造四天王立像。
以前は中金堂に安置されていたものですが、もともと南円堂に安置されていたということが判明したため、
平成29年にお戻りいただいたとのこと。
その一方で、今まで南円堂に安置されていた四天王像は、先日再建がなかった中金堂にお移りいただいたとのこと。
そうかー。次に中金堂行ったらしみじみ四天王像も拝んでこよう。
そしてさらにその間には左右にお三名ずつの高僧の像。
国宝木造法相六祖坐像。
法相宗の興隆に貢献のあった学僧のお姿を刻んだもの。
一度目はかなり細部まで見て、二度目はおおまかなかたまりとしてとらえて、
時計回りにぐるぐる何度も回ってみます。
だって、ここ、なかなか入ることができないんですもの。
東京にお出ましになっていた法相六祖坐像さまですが、
こんなフォーメーション(位置関係)でしたっけ?
あのときは、横一列の横並びでしたっけ。
やはり博物館で観るのと、お堂の中でみるのとでは違います。
円堂の中で制約がある中で見るのもいいもんです。
玄昉さんとは、
箱入り玄昉さんを見て以来の対面でございました。
そののち、再度北円堂へ。
南円堂もオールスターキャスト国宝という素晴らしいホトケサマがたでしたが、
北円堂だって負けてません(いや、勝ち負けのハナシではないけど)
中心に国宝木造弥勒如来坐像、四方に国宝木心乾漆造四天王立像、
そして木造無著菩薩立像と世親菩薩立像のご兄弟。
若い姿の世親は臥牙丸テイスト。
老年姿の無著のお手元には玉手箱。
無著・世親の後頭部の肉感がたまらず、
何度となくぐるぐる回っては眺め(←フェチですかね)、本日は終了です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/af/30a618fe8fef8838a7d9173463d1543a.jpg)
五時を過ぎましたので南円堂は閉じられました
本日のお寺の予定は終了。
それでも、いやいや、夜はこれから、か。
夜は夜で「前夜祭」を『てらかわ』さんにて実施。
目にも美しい、食べて美味いお料理を頂きながらあれやこれやと話しまくり、
明日の酔狂会本番に向けての英気を養いました。
★
明けて翌日令和元年10月26日。
早起きして奈良博へ。
通常どおり前から30番目あたりをゲットして開館を待ちます。
今年もちょっとだけ早めに入館開始して、たくさんの報道陣が待ち構える中をご入場。
(その光景でわたし、『日曜美術館』に映っていたわ(笑)ほんの一瞬ですけどね)
今年は令和元年御即位記念にふさわしい、聖武天皇の御遺物がたくさん出ていましたけど、
ちょっと地味目かなって感じでした(をい)
今年のお宝で個人的には、
紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)と、
緑牙撥鏤尺(りょくげばちるのしゃく)が目玉。
この紅(赤)綺麗だよなあ。
あと今年は鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)が六双すべて出てたのが話題になってました。
これってそんなに久しぶりって感じがしないのですが…。
かくいうわたし、以前美女六名が描かれた絵葉書というか、山折り谷折りにすると
ジャバラ状になるというか、屏風状になるものをお土産で買ったことがあるもんですから。
それから、どんだけたったんでしょ。
(すっかり忘れたわ)
それにまんまとはめられて、今年も同様のそれ、買っちゃいましたよ。
いや、これ、好きなのでいいんですけどね。
ま、紙ものなので安価だし、紙なので薄くてかさばらないし、お土産に最適だし。
これね↓(クリックすると大きくなります)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/d6/45ca4d01c07093f78d47d16a1caea388_s.jpg)
上段が以前仕入れたもの・下段が今年購入したもの(ちょっと違うのがお分かりいただけるかと)
それにしても日本の職人の美意識ってのはすごいなあと感心することしきり。
宝物が素晴らしいのもさることながら、その宝物を格納しておくための「箱」も、
中の宝物以上に素晴らしい意匠が施されているという細やかさ。
紺玉帯残欠(ラピスラズリを用いたベルト)を納める箱には螺鈿が施され、
聖武天皇がお召しになった靴・衲御礼履(のうのごらいり)の箱には、
靴が箱の中で動かないように、
靴の下が彫り込んであってピタッとはまるようになっている。
それを見たら、ヲヲヲ!となりました。
はあ、美しいものはおなかいっぱいだ。
ということで、実際のおなかを満たすために「らふぁえろ」へ。
発酵薬膳料理なるお店で、
全ての素材が酵素発酵することで、ほとんどの調味料を使わずにうまみを引き出し、
ごく薄い味付けで素材本来のおいしさをご提供致します。>
はピンとこなかったんだけど(汗)、まずは体験。
お肉(鶏もも肉や胸肉、豚もあったかな)やお魚(鰆やサンマ、ほかにもありました)が
メインで一品選べるランチをいただきました。
私は鶏もも肉をチョイス。
すべての素材を発酵させてあるんですよね(←弱気な発言)
でも、酸っぱいとか、独特の味がするとかなく、しかしそのおかげで味が深みを増している(?)
野菜なんて、本当にどれを食べてもウマウマ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/98/188aada6c0027febd95cd6de8d01331e.jpg)
オトモダチはサンマで、私は鶏もも肉
ごはんは栗ご飯なのですが、発酵たまごで卵かけご飯を召し上がれってことで、
栗を食べつくした後で、ひさびさの卵かけご飯をいただきました。
これ、本当に美味しかったなあ。
ごはん多いかなって思ったけど、卵かけご飯はスルスルとおなかの中へ消えてゆきました。
なんかのんびりできる雰囲気だったもので、コーヒーを頂きながら積る話をするする。
女子トークの会と化します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/d0/be93feb2b1494e34966b2ae0cbe845a5.jpg)
床の間のしつらえ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/cc/4aa63570bd103bab2f9e69eb7b00b7a8.jpg)
電球のかさがガラスなのは御洒落でしょ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9a/9a86ac5232f7a9e4c1f6cba60f30196d.jpg)
歪んでいるガラスなので、これはお高い硝子ですわよね(汗)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c2/96e5cff929e23d3195bc9507dcb9ab0a.jpg)
この栗は本物の栗です★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/56/3c25f40334075125a890b11ec0d0f854.jpg)
玄関脇には裁縫ルームになっていた洋室
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a8/11947ee2cdb486b6354eed6033c238a7.jpg)
この門構えが敷居を高くしているのだが(笑)
(内側から撮った写真です>外側からだと本当に敷居が高い★)
本日はあと目的のある街歩きの予定もなかったので、奈良町をぶらりすることに。
とりあえずらふぁえろから近所の福智院へお邪魔して。
ここのホトケサマは地蔵菩薩坐像。
十三世紀造立のわりには裳懸けの宣字座のお姿で古式ゆかしい様式。
背中の舟型光背には多数の化仏をつけ、その数が567体というのだから、
釈迦入滅後の五十六億七千万年後に下生するという弥勒信仰にも符号する数字。
ああ、アリガタヤアリガタヤ。
途中お寺のオクサマが「ほら、こちらご覧になってください。滅多に出ないものが出てますよ」
指し示す方向をみやれば、地蔵様の向かって右側に光が差し込んでいて、
プリズムから、虹が出ているようにも見えました。
気象条件やら、時間やら、いろいろな条件が重ならないと、その光は見えないんだとかで。
普段信心深い我々は有難い偶然に出くわしたようです。
お寺を辞したあとは、奈良町のなかにできた小さな雑貨店を回って、地味にお土産物を増やしました。
今回は目的のないぶらり奈良町雑貨屋さん巡りの旅でしたが、
たまにはこういうのもいいでしょう。
令和最初の酔狂会は大成功でございました。
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