現在、研究上の必要がありメキシコについていろいろなものを読んでいます。
ということで、Kindleで入手できたこの『アステカ帝国の最後』を読みました。
メキシコに栄えていたアステカ帝国やペルーのインカ帝国については、世界史の授業で習ったり、高校時代の英語のリーダーの教科書で読んだりしましたが、もちろんそれだけでは表面的な理解でした。
中南米に栄えていた文明に、ヨーロッパからの文明が侵入し、征服する、これはまさに異文化そして異言語世界の接触および衝突でもありました。
この書は「歴史小説」と銘打っていますので、歴史的史実ではないものの、おそらくそのようなことがあったであろうということが書かれています。
主人公は、アステカ帝国の地方長官の娘で非凡な記憶力の持ち主であるため、イスパニア語(スペイン語)を習得し、コルテスが率いるイスパニア軍(スペイン軍)の通訳となるマリンチェという女性です。
通訳という、イスパニア軍とアステカ帝国との間に立つ視点に立って語られるこの物語は、時々、通訳者の心理描写もあり、少なからず通訳経験がある僕にとっては非常に興味深かったです。
おそらく江戸末期から明治初頭にアメリカからのペリー艦隊などと交渉した際の通詞も同様の働きをしたのだろうと思いを馳せたりもしました。
これを読んで、確か、中学生か高校生の頃に父親に薦められて読んだインカ帝国についての本をもう一度読んでみたくなりました。
ということで、Kindleで入手できたこの『アステカ帝国の最後』を読みました。
メキシコに栄えていたアステカ帝国やペルーのインカ帝国については、世界史の授業で習ったり、高校時代の英語のリーダーの教科書で読んだりしましたが、もちろんそれだけでは表面的な理解でした。
中南米に栄えていた文明に、ヨーロッパからの文明が侵入し、征服する、これはまさに異文化そして異言語世界の接触および衝突でもありました。
この書は「歴史小説」と銘打っていますので、歴史的史実ではないものの、おそらくそのようなことがあったであろうということが書かれています。
主人公は、アステカ帝国の地方長官の娘で非凡な記憶力の持ち主であるため、イスパニア語(スペイン語)を習得し、コルテスが率いるイスパニア軍(スペイン軍)の通訳となるマリンチェという女性です。
通訳という、イスパニア軍とアステカ帝国との間に立つ視点に立って語られるこの物語は、時々、通訳者の心理描写もあり、少なからず通訳経験がある僕にとっては非常に興味深かったです。
おそらく江戸末期から明治初頭にアメリカからのペリー艦隊などと交渉した際の通詞も同様の働きをしたのだろうと思いを馳せたりもしました。
これを読んで、確か、中学生か高校生の頃に父親に薦められて読んだインカ帝国についての本をもう一度読んでみたくなりました。