山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

大坂なおみ選手の全豪オープン優勝スピーチに学ぶ英語表現 "lastly, but not leastly"

2021-02-20 22:06:54 | 日記
大坂なおみ選手、全豪オープン第2回目の優勝おめでとうございます。

以前よりスポーツの国際大会は、インタビューなどで英語の勉強になりますと授業でも学生たちに話したり、自分でも見ています。

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今回の全豪オープンテニス大会は、昨年、テニス部の顧問に就き、自分でも素人ではあるもののプレーをさせてもらっているということと、研修旅行や新婚旅行で行ったオーストラリアのメルボルンで開催されているということで、例年以上に熱心にテレビ観戦をしました。

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大坂なおみ選手がみごとなプレーで優勝に終わりました。

表彰式の様子も放送され、MCの元テニス選手の英語も、大会役員女性のスピーチ、準優勝のブレイディ選手と大坂選手のスピーチもしっかりと放送されました。





大坂選手のスピーチで気になったけどいいなと思ったのが、"lastly, but not leastly"という表現。

これは、"last not but least"の形で通常使われます。

last(最後)ではありますが、least(最小)ではありません、と音が似たlast とleastを並べて、何かを話す時に最後になりますが、でも決して最小だから最後なのではないですよ、というニュアンスでスピーチ等で使われます。

僕自身も例えば、姉妹都市訪問や研修旅行の際、お世話になった方々へのお礼のスピーチで、お世話になった方々に順にお礼をする時、あるいは、順番に皆に何かをしてもらっていて、最後の人を紹介する前などに使う便利な表現です。

この日のスピーチは、準優勝のブレイディ選手のスピーチがまず、大坂選手への感謝から始まり、続いて大坂選手のスタッフ、自分のスタッフ、大会関係者、応援している人たち(ここで、お母さんはきっと家でテレビを涙しながら見ているだろうけどと言っていたのが印象的)、隔離期間にお世話になった人たち、などいろいろな方々にお礼を述べ、今回はこのトロフィー(「彼女」と女性形で表す)をもらえる運命ではなかったけど、いつか必ず獲ってみたいというとてもいいスピーチでした。

続く大坂選手もやはり、いろいろな方々への感謝のスピーチでした。

彼女は、まず、Firstlyから始め、感謝の言葉を始めましたが、順にいろいろな方々にお礼を述べ、最後に、最初使ったFirstlyに呼応する形で、Lastlyを使い始めました、そのあとbut not leastlyと来て、なるほど、そういう使い方もあるんだと、勉強になりました。

今、ここにleastlyという単語を打つと、そのような単語はないよと赤線が引かれてきます。

手元の英和辞典にもleastlyは立項されていません。

Googleのフレーズ検索で調べてみると

"last but not least" が 51,500,000件に対して、
"lastly, but not leastly"が 42,900件と出ました。
Google検索結果はあくまでも目安ではありますが、出現頻度は、約1200件に1件の割合です。

今後、大坂なおみ選手のおかげで、lastly, but not leastlyがもっと使われるようになるでしょうか。

追記)
翌日の男子決勝後のスピーチでは、優勝者のジョコビッチ選手も準優勝者のメドベージェフ選手も、"last, but not least"を使っていました。
決勝の試合開始前のルール説明をしていた役員も"last, but not least"を使っていました。
ということは、今この"last, but not least"は、多用されすぎていてやや陳腐な表現になりつつあるのかもしれません。
そのような状況の中、大坂選手、新鮮な表現を使っていますね。
授業での学生の関心を高める余談になりそうな話です!




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