山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

NHKラジオ 杉田敏先生の『実践ビジネス英語』が終了する

2021-03-29 22:58:58 | 日記
先週で、NHKラジオで長い間放送されていた杉田敏先生の『実践ビジネス英語』が終了しました。

この番組は、1987年に『やさしいビジネス英語』として放送が始まりました。

NHKの語学番組の中でも最も長く続いた番組だそうです。

1987年、僕はまだ大学生でしたが、当時、NHKの英語番組はできるだけ録音しながら聞くように心がけていました。

いわゆる企業等での英語でのビジネス経験がない中、学習研究社のビジネス文書も含む『最新 ビジネスマンのための英文手紙用例辞典』の執筆協力をさせてもらうことになった時や、専任職を得て、地域の国際交流など通訳をする機会が増えた時など、テキストを定期購読して勉強していた時期もありました。

ビニエットの話題も常に最新の話題で参考になりましたし、特に好きだったのは古今東西の名句を紹介してくれたことです。

その中でも気に入ったものは、切り取ってノートに貼り付けていました。





最近は、テキストの購読もせず、時間が合った時に聴くだけになってしまっていました。

でも2021年3月27日(土)に放送された最終回の番組はしっかりと聞くことができてよかったです。

アシスタント(パートナー)のヘザー(Heather Howard)さんも最後の挨拶の時には涙ぐまれているのが放送でもわかる感じでした。

杉田敏先生、残念ながらお目にかかったことはありませんが、そして聞いたり聞かなかったり決して真面目な学習者ではありませんでしたが、とてもためになる番組を長年ありがとうございました。

以前、國弘正雄先生に対しても同様なことを書きましたが、杉田敏先生も、勝手ながら間接的な「恩師」と呼ばせてもらえればと思います。

国弘正雄先生逝去(2014年11月25日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
(この記事内の写真が大学の教員ブログ閉鎖のため現在見ることができません。しかしながらここで紹介している國弘先生の書は全て研究室または自宅で所有しています。)
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読書案内:谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

2021-03-29 22:35:08 | 日記
先日、記事で谷崎について書いた際、次は『春琴抄』かあるいは、『細雪』を読んでみようかと書きました。

OGPイメージ

読書案内:谷崎潤一郎『痴人の愛』(1924-25) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

先日、NHKラジオの「朗読の時間」で谷崎潤一郎の『痴人の愛』を聞き、興味をそそられました。谷崎潤一郎の作品は、『春琴抄』に以前少しふれただけ...

読書案内:谷崎潤一郎『痴人の愛』(1924-25) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


が、気が変わり、『陰翳礼讃』を読むことにしました。

この作品は、現在でも建築の世界でよく読まれているそうです。

伝統的な日本家屋を建築する際、大切な考えが述べられています。
(現代の日本家屋はかなり明るい住宅になっていますので、谷崎の書く「陰翳礼讃」はされていないと言えます。

谷崎は、「陰翳」に絡めて、肌の色による人種の違いについて興味深いことを書いています。

現在、必要があり、人種や民族についていろいろと調べていますので、谷崎の述べていることをここに引用しておきます。

しかし私は、皮膚の色の違いと云うことも考えてみたい。われ/\とても昔から肌が黒いよりは白い方を貴いとし、美しいともしたことだけれども、それでも白皙人種の白さとわれ/\の白さとは何処か違う。一人一人に接近して見れば、西洋人より白い日本人があり、日本人より黒い西洋人があるようだけれども、その白さや黒さの工合が違う。これは私の経験から云うのであるが、以前横浜の山手に住んでいて、日夕居留地の外人等と行楽を共にし、彼等の出入する宴会場や舞蹈場へ遊びに行っていた時分、傍で見ると彼等の白さをそう白いとは感じなかったが、遠くから見ると、彼等と日本人との差別が、実にはっきり分るのであった。日本人でも彼等に劣らない夜会服を著つけ、彼等より白い皮膚を持ったレディーがいるが、しかしそう云う婦人が一人でも彼等の中に交ると、遠くから見渡した時にすぐ見分けがつく。と云うのは、日本人のはどんなに白くとも、白い中に微かな翳(かげ)りがある。そのくせそう云う女たちは西洋人に負けないように、背中から二の腕から腋の下まで、露出している肉体のあらゆる部分へ濃い白粉を塗っているのだが、それでいて、やっぱりその皮膚の底に澱んでいる暗色を消すことが出来ない。ちょうど清洌な水の底にある汚物が、高い所から見下ろすとよく分るように、それが分る。殊に指の股だとか、小鼻の周囲だとか、襟頸だとか、背筋だとかに、どす黒い、埃の溜ったような隈が出来る。ところが西洋人の方は、表面が濁っているようでも底が明るく透きとおっていて、体じゅうの何処にもそう云う薄汚い蔭がささない。頭の先から指の先まで、交り気がなく冴え/″\と白い。だから彼等の集会の中へわれ/\の一人が這入り込むと、白紙に一点薄墨のしみが出来たようで、われ/\が見てもその一人が眼障りのように思われ、あまりいゝ気持がしないのである。こうしてみると、かつて白皙人種が有色人種を排斥した心理が頷けるのであって、白人中でも神経質な人間には、社交場裡に出来る一点のしみ、一人か二人の有色人さえが、気にならずにはいなかったのであろう。そう云えば、今日ではどうか知らないが、昔黒人に対する迫害が最も激しかった南北戦争の時代には、彼等の憎しみと蔑みは単に黒人のみならず、黒人と白人との混血児、混血児同士の混血児、混血児と白人との混血児等々にまで及んだと云う。彼等は二分の一混血児、四分の一混血児、八分の一、十六分の一、三十二分の一混血児と云う風に、僅かな黒人の血の痕跡を何処までも追究して迫害しなければ已まなかった。一見純粋の白人と異なるところのない、二代も三代も前の先祖に一人の黒人を有するに過ぎない混血児に対しても、彼等の執拗な眼は、ほんの少しばかりの色素がその真っ白な肌の中に潜んでいるのを見逃さなかった。

これは興味深い指摘だと思います。

さて、次にはどの谷崎作品を読みましょうか?
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トータル閲覧数200万回突破!

2021-03-29 01:20:45 | 日記
このブログ、2009年7月7日から足掛け13年書いていることになりますが、今日、トータル閲覧数が200万回を超えました!



データによりますと、昨日までにのべ62万9799人の方がのべ200万002件の記事を閲覧してくださったことになります。

平均すると、一人の方が訪問してくださったら1回に約3.18件の記事を見てくださっているということになります。

有名人なら一つの動画をアップしただけでもすぐに200万件の閲覧数があるかもしれません。

僕の場合は、これが3521件目の記事なので、それだけの記事を書いてようやく200万件突破ということで全然大したことはありません。

当然、前に書いたほうがサイバー空間に長く存在しているので単純に割り算をしただけでは正確ではないかと思いますが、トータル閲覧数を記事数で割る単純計算をしてみると、1件の記事あたり平均568.02回閲覧されているということになります。

まあ、なかなかの数でしょうか。

このブログ、自分の記録・日記や教材の保管庫として、有益に機能しています。

これからも地道に書き続けて行こうと思っています。

よろしければ、お付き合いいただき、お読みください

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