コロナ感染の防止のため、最近は「テレワーク」が推奨されています。
個人的には以前から、授業準備や校務についても可能なものは自宅でもできるようにしていました。
これが時に理解されずに、「出勤=仕事」と見なされ、自宅にいる時間はくつろいでいると取られることがあるのですが、決してそうではないのです。
また、授業がある時期はほぼ毎日授業準備とギリギリ状態の校務などに追われる毎日ですが、授業がない時期にしていることは、例えば、読書一つをとってみても、研究と授業研究と趣味が混然一体となったこととなっていて、それも仕事の延長と言えなくもありません。
さらに、このコロナ禍の中、授業も遠隔でできるようになり、今年度はかなりの授業を自宅で録画そしてアップロードし、会議についても学内会議はオンラインの実施はありませんでしたが、学会の会議や学会等はほとんどがオンラインでした。
ということで、今年度はさらに僕の「テレワーク」時間が増えました。
ところで、この「テレワーク」、英語ではどのように言うでしょうか?
英語でもtelework(ing)とも言わなくもないですが、telecommutingをよく使うような気がします。
最近、
The Japan News紙(2021年2月26日)で
The Washington Post紙からの転載記事Andrea Sachs氏執筆の "Making the most of a 3-week Workcation in New Orleans"を読みました。
見出しは少し違いますが、本文は以下で読むことができます。
Was a three-week trip to New Orleans for work or vacation? Both.
With the right planning — and mind-set — a workcation can be productiv...
Washington Post
この中で、次のような興味深いことが書かれています。
テレワークの形態も、WFHからWFAに変化しているということです。
WFHとは、"working from home"のことで、「在宅勤務」のことです。
それに対して、WFAは"working from anywhere"で自宅で仕事をすることも含みますが、どこで仕事をしてもよいということです。
そして、例えば、いつもと違う場所で仕事をすることにより新鮮味が増すことなども書かれています。
このことは、例えば、オーストラリア研修の引率でメルボルンに滞在中、週末は学生たちがホストファミリーと、あるいは自分たちで行動をしている間、もちろんいつでも「対応」や「出動」できるよう待機はしていますが(on call)、ホテルの部屋でいつもと違う環境で仕事をしている時に感じることなので、実感としてよくわかります。
この記事にも出てきますが、その新鮮さを求めて、行楽地などに滞在しながら仕事をすることを"workcation"といいます。
"workcation"は、僕の感覚では、これまでは、例えばゴールデンウィークや夏休みなどの休暇にも仕事持参で旅行に行くなどのニュアンスで使っていたように思いますが、このコロナ渦の中では、行楽地などに滞在しながら仕事をするというニュアンスで使われることが増えてきたように思います。
また、誰かと一緒に "workcation"を実施すると、その相手は、"workcationmate"と言うようで、この記事で使われていますが、実は、この"workcationmate"という単語、本日時点でGoogle検索しても使用例が「2件」と出て、どちらもこの記事内での使用例です(なので実際の使用例は「1件」)。
もしかしたら、このブログ記事がインターネット上では(少なくともGoogle上では)、2件目の使用例(2人目の使用者)となるでしょうか?
参考 workcationの変形workationを使ったworkationmateは「4例」、これもありうると思って調べたworcationmateは「0件」でした。
この語の使用数がこれから増えるかどうか、時々調べてみたいと思います。