令和三年 秋の彼岸の入り

大池の周りの彼岸花も時を知るかの如く見頃となりました。

　父に代わり3人でお墓を掃除して、お参りしてきました。お盆やお彼岸の入りの人手の多さには驚きました。近くの方とは挨拶をして、もう１０年になるのですね、などと立ち話をし故人を偲びます。

　お彼岸が年2回あるのは、自然の恵みに感謝し、祖先を敬い故人を供養するためである、と改めて知りました。

　良い天気。散歩道から名峰がよく見えます。

　足が重く体調も万全でありませんので、運動不足のツレを誘いだし西郷遊歩道へ。

　崖下の阿武隈川源流からの清々しい川風と木漏れ日を受けてゆっくりゆっくり。　

　那須見の台まで往復1時間半。ここから見える親しい山々の姿に心洗われました。

　穏やかに心を大事にしたいものです。

　

脳トレ中 (俳句づくり)

　マスク外し　弾む足取り　彼岸花

　深呼吸　稲穂香し　赤とんぼ

　深庇　芋茎干したる　矢吹宿

　七輪で　焼きたし秋刀魚　イカの下足

　五十過ぎ　急ぐな弛むな　下り坂

　スタミナと　無縁な可愛いさ　韮の花　

　　　　　

段々長々話すのが苦手になってきた私。

言うなら文は短く　聞くなら気は長く。

五月雨の 滝降りうづむ 水かさ哉(芭蕉)

　松尾芭蕉も訪れた乙字ケ滝。阿武隈川水運の難所、日本の滝100選のひとつ、小ナイアガラと言われる須賀川の景勝地。二男と出かけてひとときを過ごしました。

　時の流れの中で生かされている自分、世の中の役に立っているんだかどうだか迷ってばかりですが、先を見て心に波風立てるより、目先のことにだけを一所懸命やっていこう、今踏み出す一歩、一呼吸に気持ちを入れいこうとおっちゃんは思うんだなあ。

　言葉探しを楽しみつつ、自分の動きに生かしていく言葉は、日日是好日です。

5/5 連休の終わりに

　愛犬と里山を散歩。緑の森はことの他、気持ちがいい。田植えも間近です。

　段々と限られたところで、段々と深く、目先の事を大切に、本質を探ること楽しんでいくようになるのだと思います。

　高く遠くの山になかなか行かれません。

ならば低く近くの山で身体の声を聴き、自然の音色をゆっくり楽しもう、かと。これもまた面白いものです。

令和3年弥生の頃

福島市から吾妻山のぼんやり雪うさぎが見えました。私は春より春の息吹が心地よい。

仕事は、今このような心境です。

辛酸入佳境　楽亦在其中

(辛酸佳境に入る　その中に在るまた楽しからずや)

震災10年の節目

　10年になりました。先日も大きな地震があり肝を冷やしました。道路や建物は直っても、直らない戻らないもの、または忘れ去られるものもあります。

　体験を生かす生き方そのものが説得力のある伝え方だと思っています。最近油断していましたから見直さなければなりません。口には出しませが皆震災に関しても色々背負って生きています。これからも。

　

大きな地震のあとで

　早めに床につきまして、携帯のけたたましいあの音は全く気づかず大きな揺れで起きました。10年前と同じ感じ方でしたのでとても怖さを感じましたら。

　色々なものが落ち虚脱感を押し込めて片付けをしました。

　改めてものの置き方やとっさの備えに油断があったことを反省しました。

　年を重ねるにつけシンプルな生活をもっと探ろうと考えた次第です。

炎の中にみる四季

　炎をじっと見ていて人の生き様を想いました。不規則でも力のある大きな炎は青春の火。音も轟音です。この後炎は落ち着きながらも大きくなり辺りを明るくしてくれてます。朱夏の火です。薪を入れ続ければどんどん大きく明るくなります。この時の薪とは何だったのか、自分を振り返ると懐かしい気づきがあります。更にこの後炎は高さを求めず今ある薪全体をゆったりと包み込みながら燃えます。炎は赤、橙と落ち着いた色になります。少しの風くらいでは動じることなくゆったりしています。白秋の火です。そして時間が経つと炎はなくなりますが柔らかな暖かさが残り、これまでの火種までも落ち着いてきます。灰となっても埋み火(うずみび)となり存在感を示し人々の心の拠り所となっています。玄冬の火です。埋み火は決して目立たず付け火を置けばまた火がつきます。差し詰め私はまだまだ風に吹かれ右往左往する白秋の火でしょうか。近頃少し働き過ぎています。おや、鉄瓶の湯が沸いたようです。次の休日はストーブの前でお茶と大福でも頂きたい。楽しみです。

　

小さな幸せがいいんだな

　眠る前、ガラリと横になったら、口に出して、あ〜今日はいい一日だった、っていうことにしてるんです。忘れることもありますし、横になったらすぐ寝てしまうこともあります。でもそう言うことにしています。すると何にもない一日の中にも小さないいことを振り返る癖が付いてきます。ありがたいなぁって気持ちで終われます。

　幸せは小さなことだから、中くらいの幸せがあったら大喜びです。明日は文化の日。身体が疲れ気味ですのでため込んだ本をゆっくり読もう〜、と思ったらあら幸せ。

　うちの葉うちわカエデがいい色合い。これを眺めながらお茶しよう〜。あら幸せ。

風立ちぬ

　あの曲を聴くとまぶたの奥にゆったりしたあの時が浮かんできます。モノトーンかセピアのポートレートで。

　いいもんです。

　

　悲しくて悲しくて

　とてもやりきれない

　このやらせない　切なさを

　だれかに伝えたい

　こればかりは聞いている昨今。