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感想文「夏の甲子園から学んだこと」

2012-08-24 | Weblog
 青森光星学院と大阪桐蔭の決勝戦、私の気が留まったのは、光星の内野手がしてしまったエラーです。あのときの心がよくわかる気がします。彼らは青森県外から甲子園に出たくてやってきた子ども達。そして相手は入学前から技術力があって高い評価の同級生。今春、敗れたときに何を感じ取ってどう心構えや気楽にできる準備をしてきたかが問われたシーンでした。桐蔭じゃなければいいな、と一番思っていたのは光星の皆さんではなかったでしょうか。どちらのエラーも何でもない頃を処理したあとの送球です。手元がほんの何センチか狂ったわけですが、彼らが捕球姿勢を取っている間に決勝までと違ったことは、あれこれと考え、いわばそれまでできていた「一点集中」ができなくなってしまったこと。そうさせたのも圧倒的な強さを見せ、故郷で憧れをもたせた魅力ある学校である桐蔭の勝利です。
 あれらのエラーが拮抗していた試合の流れを桐蔭にやってしまったことは明らかです。エラーした子が悪いのではないのです。
 ではどうすればよかったか・・。敢えて言うなら“そこに至るまで、そしてあの場面ときどきの指揮官の動きが大事だった”、と自分は思います。
 体は大人顔負けですが、心はまだ人生17年の少年達。心を育てる、整えることの難しさとやりがいが監督にはあります。言葉や文以上に姿で教えることが原点ではないでしょうか。そうは言っても監督さんは相当一生懸命やっています。どうやっても難しい条件があったことも否めません。
 ピッチャーの子は青森出身。あの子の気持ちが他の選手にもあったならば拮抗した流れが光星にきたはずだ、と思います。「えっ?なんで??」、という表情が見えませんでしたか?
 池田や佐賀北が勝った夏、あそこが高校野球のおもしろさの象徴です。それを知っているから地元の根強い高校野球ファンが存在している理由です。つまり、地元は同じ水と空気で育っています。それが体と心を育んでいます。だからある時の一点集中ができる、水を得た魚になれる。外からきた野球漬けの子ども達に染み通らせる難しさでもあります。

 勝負事が技術だけではないことをまた感じ取ることができた甲子園でした。

 スポーツからどう教え育てたらよいかを学ぶことは多いですね。
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