毎朝5:30になると起き出し、こうして私の来るのを待っています。彼は目が見えません、耳も殆ど聞こえません。私はおはようと指一本で体に触れます。顔を拭き耳を掃除し、ブラッシングしてから、誠に近い散歩コースに出かけます。同じ時刻、同じルート、同じコースと所要時間です。彼にとっては安心できるから行こうと思うのでしょうね、きっと。私も日々老いに向かっています。身近に誰かがいてくれる。誰かが、夫婦だったり家族だったりする。それが幸せってもんだわ、と教えてもらっています。
彼の朝ご飯は毎日フレンチトーストです。きれいに食べ終えると、気持ちよさそうに眠りにつきます。20時間は寝てるかな。
彼とのゆったりした時間が好きです。
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