「気場」ともいわれ、大地の気がみなぎる場所、大事なことは自分で気を感じ取ろうとするところだ、とのこと。全国津々浦々そう言う場所がある。厳しい修行をせずともその場に行く(詣でる)ことで老若男女を問わず力が得られる宣伝で、江戸の頃から人気になったのが例えば、熊野詣や伊勢参りである。今回は休みを利用していつ頃からか頭の片隅にあった「戸隠」へ出掛けてみた。行ってみて驚き!こんな山の中にこれほどまで集まるのか、というほどの人々。圧倒的に女性が多い。奥社までは片道2Kとある。
木は気に通じる、と個人的に思っており約400年の樹齢の杉並木は圧倒的な存在感である。更に古来人々が信仰心を持って歩いたであろう参道=古道も同様。大地と天からのエネルギーを感じ取ろうとすると(そう思えばよいのだ)、今の自分の存在や迷いが「・」のようにも思えた。
戸隠山そのものが奇怪な形をしており、その懐にある奥社は山からの気があつまる、とすれば人々は自然と頭を垂れ手を合わせることができる。祈りは個人的な利にあらず、経世済民のために、と自然に思える。
<まとめ>
こういう場はほんとに身近にあります。四苦八苦の一つが「生老病死」ですから、生きることは悩み苦しみが伴います。そんなとき、気を充実させる術や場があればよいでしょう。行動の源ですから、気軽に行けて気が楽になるならば、これほど有り難い場はありません。例えば、寺社、石碑や自宅の神棚仏壇でもいいとおもいます。僕は宗教家ではありませんが、自分らしく生きるためにこういう場と時間を大事にしたい、といつも思っています。