「一生に一度は善光寺参り」「遠くとも一度は詣れ善光寺」「牛に引かれて善光寺」で有名な無宗派のお寺。長野駅から約1.8kmの参道は町並みも美しく、桂の街路樹が珍しく飽きなく歩けた。
よく見ると「善」の字が牛に見える。いつ頃のものかはわからぬが広告としても面白い寺号である。「牛に引かれて善光寺」の民話も面白い。
江戸時代から多くの人々を集めてきた場所であるがゆえに、堂々とした風格がある。すべての善男善女を迎え、阿弥陀如来と縁を結ぶと極楽往生が適うとされてきたから、現在とは社会世相を異とする時代故にその信仰も篤かったのだろう。写真は仁王門、その奥に山門、そして本堂がある。個人的には本堂裏の大奥の鎮魂碑と経堂に関心をもった。