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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

自浄能力がないのであれば、制度を改めるしかない

2008年03月10日 22時53分25秒 | 政治
「粉飾国家」(金子勝)読了。


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少し古い本ではあるが、
特殊法人などの問題が整理された良書だと思う。

この本を読みながら感じたこと。
今、税金や保険料、郵便局で貯金したお金が
どこで何に使われているのか不明、という状況。
官僚に限らず、
組織の変化が乏しく閉鎖的で、
しかも周囲が無関心な状況が続くと、
このような不透明な状態になるのは仕方がないのかも知れない。

しかし、今や財政的な危機に瀕しており、
国民の関心が高まっている状況で、
「お任せ下さい」と言われても任せられる訳がない。

今、官僚機構には自浄能力が求められていると思う。
自ら状況をオープンにして、金の使い道などについて
国民の判断を仰ぐようになる、とか。
しかし、それがない以上、違う手を打たざるを得ない。
そうしないと、不透明なまま金が漏れ続け、
どれだけ納税しても増税を受け入れても、
生活に何も還元されない状況が続いてしまう。

能力が多少劣っていようとも、
官僚機構のメンバーを入れ替えるべきではないか?

組織を作っているのは一人一人の個人であり、
特に上位に位置しているメンバーである。
例えば、アメリカのように政権交代の際に官僚機構のトップや
中堅層を入れ替える、といった方法を検討するべきではないか。
もちろん、良し悪しではあるのだが。

ただ、そうでもしないと、
情報は官僚に独占され、
一般の国民は知らないまま、自ら選択できないまま
奈落の底に突き落とされることになりかねない。
そこまでの手を打たなければならない状況だ、と認識すべきだと思う。
コメント
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