昨日は、谷六の小つるの落語会へ。
毎月開催されているらしいのだが、
値段が割高かな、と感じることもあり、
行くのは初めて。
今回行ったのは、ネタ出しされていた「豆屋」「蛇含草」とも、
私が学生の頃やったことのあるネタだったから、という理由。
喫茶店の地下にあるステージ。
音楽コンサートなどが開かれることもあるようだ。
15人程度の入り。
「豆屋」(小つる):○-
マクラで襲名について新聞社などを回った話。
この人の喋り方、無駄な間投詞がなく、強弱の付け方も明確で聞きやすい。
上方の「豆屋」って、けっこう丁寧な設定がなされている(元々職人だ、とか)し、
台詞回しや感情の変化などもきっちり描写されているのだが、
個人的には不要だと感じる。
「一人目の客で仕込んで、二人目の客でバラす」程度の噺として済ませる方が良いと思う。
丁寧に台詞回しやら感情付けやらをしていくと、
客が嫌な人間に感じられてしまい、却ってマイナスになると思う。
「豆、豆、はじき豆」の売り声やその表情が、クサ目だが楽しい。
仕草など、参考になった。
籠の中に枡を置いて、そこに豆を流し込んでいくんやな。
その前提で、枡を片手や両手で囲んで豆を入れていくところもよく分かった。
「二人ぐせ」(生寿):△
マクラで結婚までのいろいろ話。
個人的には面白かったが、
生寿のことを知らないであろうこの日の客には、
あまりハマらなかった気がする。
ネタは生喬から習ったのだろう。
全体に表情付けが少しキツいのと、口をいがめて喋るクセが気になる。
割って決めるところ、最初から「つまらん」と言わせる意図が見えて分かりやすい。
ただそれに対して、
「10と数が揃っているから、割るな」と止める側が少し弱い感じ。
大根百本はまあまあ。
「つー」で止まるところ、もう少し自然にやる方が好み。
また戻ってきて将棋の説明。
ご隠居さんは盤や駒を出さず、口頭で説明するのだが、
実際に並べて見せた方が分かりやすいと思う。
口頭で済ませる意義がよく分からなかった。
戻ってきて盤を出して待っている。
待ち構えて疲れている感じが、
呼び止めるところや「言うた!言うた!」と力いっぱい叫ぶところに現れていて良かった。
あと、飛車を上から打っていたのだが、
中段に入った時に成れるので、下から打つ方が普通なように思う。
「蛇含草」(小つる):△+
どこかへ行った帰りに寄った、という体。
なので甚平を着ている訳でなく(着ているものへの言及なし)、
取った蛇含草も懐に入れる。
自分の家の暑さの言い立てなし。
家の涼しさも、言い立て、という感じでなく、細かく描写していく。
どんな家か、のイメージは持ちやすかった。
餅を食べずに素麺を食べる。
そう言えば、小つるの「蛇含草」ってそうだったな。
個人的には餅の方が好み。
確かに「夏に餅を食べる」不自然さはなくなるし、
「にわ素麺」とか「揖保のヒモ」といったギャグを入れる余地は出てくるのだが、
サゲの「餅が甚平を着ている」絵面は「素麺がごろごろしている」よりも良いと思う。
また、素麺の曲喰いで一度下において水気を取るのが、あまりきれいでない。
「滝のように素麺が流れる」のも少し汚い感じ。
おかみさんや帰って来た後の様子は、まあ普通。
サゲ前の「蛇含草が人間を溶かす草である」説明の地の文が
少し分かり辛かった。
1時半開演で、3時前には終わった。
2000円は、やはりちと高いかなあ。
毎月開催されているらしいのだが、
値段が割高かな、と感じることもあり、
行くのは初めて。
今回行ったのは、ネタ出しされていた「豆屋」「蛇含草」とも、
私が学生の頃やったことのあるネタだったから、という理由。
喫茶店の地下にあるステージ。
音楽コンサートなどが開かれることもあるようだ。
15人程度の入り。
「豆屋」(小つる):○-
マクラで襲名について新聞社などを回った話。
この人の喋り方、無駄な間投詞がなく、強弱の付け方も明確で聞きやすい。
上方の「豆屋」って、けっこう丁寧な設定がなされている(元々職人だ、とか)し、
台詞回しや感情の変化などもきっちり描写されているのだが、
個人的には不要だと感じる。
「一人目の客で仕込んで、二人目の客でバラす」程度の噺として済ませる方が良いと思う。
丁寧に台詞回しやら感情付けやらをしていくと、
客が嫌な人間に感じられてしまい、却ってマイナスになると思う。
「豆、豆、はじき豆」の売り声やその表情が、クサ目だが楽しい。
仕草など、参考になった。
籠の中に枡を置いて、そこに豆を流し込んでいくんやな。
その前提で、枡を片手や両手で囲んで豆を入れていくところもよく分かった。
「二人ぐせ」(生寿):△
マクラで結婚までのいろいろ話。
個人的には面白かったが、
生寿のことを知らないであろうこの日の客には、
あまりハマらなかった気がする。
ネタは生喬から習ったのだろう。
全体に表情付けが少しキツいのと、口をいがめて喋るクセが気になる。
割って決めるところ、最初から「つまらん」と言わせる意図が見えて分かりやすい。
ただそれに対して、
「10と数が揃っているから、割るな」と止める側が少し弱い感じ。
大根百本はまあまあ。
「つー」で止まるところ、もう少し自然にやる方が好み。
また戻ってきて将棋の説明。
ご隠居さんは盤や駒を出さず、口頭で説明するのだが、
実際に並べて見せた方が分かりやすいと思う。
口頭で済ませる意義がよく分からなかった。
戻ってきて盤を出して待っている。
待ち構えて疲れている感じが、
呼び止めるところや「言うた!言うた!」と力いっぱい叫ぶところに現れていて良かった。
あと、飛車を上から打っていたのだが、
中段に入った時に成れるので、下から打つ方が普通なように思う。
「蛇含草」(小つる):△+
どこかへ行った帰りに寄った、という体。
なので甚平を着ている訳でなく(着ているものへの言及なし)、
取った蛇含草も懐に入れる。
自分の家の暑さの言い立てなし。
家の涼しさも、言い立て、という感じでなく、細かく描写していく。
どんな家か、のイメージは持ちやすかった。
餅を食べずに素麺を食べる。
そう言えば、小つるの「蛇含草」ってそうだったな。
個人的には餅の方が好み。
確かに「夏に餅を食べる」不自然さはなくなるし、
「にわ素麺」とか「揖保のヒモ」といったギャグを入れる余地は出てくるのだが、
サゲの「餅が甚平を着ている」絵面は「素麺がごろごろしている」よりも良いと思う。
また、素麺の曲喰いで一度下において水気を取るのが、あまりきれいでない。
「滝のように素麺が流れる」のも少し汚い感じ。
おかみさんや帰って来た後の様子は、まあ普通。
サゲ前の「蛇含草が人間を溶かす草である」説明の地の文が
少し分かり辛かった。
1時半開演で、3時前には終わった。
2000円は、やはりちと高いかなあ。