キミノセナカ

手のひらに

すっぽり

おさまるくらいの

ちいさな ちいさな

キミの背中は

いつのまにか

大人びて

喜怒哀楽まで

表現するように

なっていて


さっきまで

走り回っていた

聖地も

とうとう

遠い 遠い

記憶の場所へ

変わる時が

来てしまったね


自分で

やりたいコトを

見つけて

もう10年近い

月日が経って

いたんだね


コーチがコワイ

リフティングが

できないって

あの頃は

なかなか

車からグラウンドに

出ていこうと

しなかった

ちいさな背中を

とんとん と

おまじないみたいに

押してあげてたのにね


キミは きっと

どんどん

ここから

離れていく


遠ざかる背中の

向こうには

きっと

いつか出逢う

大切なヒトが

待っているよ


輝かしい未来が

待っているよ


時に

不安と

背中合わせに

なってしまっても

駆け抜けた

この月日と

見守っているヒトが

居るコトを

背中越しの

気配でいいから

忘れないでね


「ありがとう」


ホントは

キミの背中に

書いてみたいけど


困った顔が

浮かぶから


ここから

エールを

送ります


ステキな

オトナに

なってね