折に触れ
読む短編
が
ある
吉本ばななサン
の
「ムーンライト・シャドウ」
恋を見つけた時
恋を喪った時
・・いや
恋。
は
自身。
や
自信。
へ
変換しようか
昔から
あまり
他人へ
想い入れがナイ。
と
いうか
想い入れ
が
持続出来ない。
勿論
欲する感覚はある
のだけれど
何処か
自身の中で
際限を
決めてしまっている
そんな自身に
「ヒトはカタワレ説」
〜一生は自身の片割れを探す旅である〜
を
植えつけてくれたのは
この短編だった
気がする
すべてが
ピタリと合う訳じゃない
けれど
総てを
受け容れてもいいような
気がする
相手なんて
そうそう居ない
けど
必ず
巡り逢う
生きているなれば
ただ
無情にも
片割れ。
なのだから
いつか
分かれる
(別れる。ではなく)
日は
訪れる
辛くとも
その時にこそ
もっと深い愛を知る
そのヒトに
生かされていたんだ
と
分かれ。
は
不幸。
じゃなくて
感謝の瞬間。
そう
捉えられるようになり
気負わずに
済むようになった
日々
そのヒトの
無事と
安息を
祈る
そんな
関わりを
淋しいとは
想わない
むしろ
誇りに
想う
〜私は幸せになりたい。長い間、川底を
さらい続ける苦労よりも、手にした
ひと握りの砂金に心うばわれる。
そして、私の愛する人達すべて今より幸せになるといいと思う。〜(作中より)
Moonlight Shadow
月影
〜 マイク・オールドフィールド〜
彼女が彼を最後に見たのは
月影にさらわれる姿
彼は彼女のことを
心配しながら
案じながら
月影にさらわれていってしまった
土曜日の夜の不可解な出来事の中
彼はいってしまった
遠い向こう岸の世界へと
彼は無謀な争いに
巻き込まれてしまった
彼女にはそれを
どうすることもできなかった
夕闇の中でささやく木々は
月影にさらわれて
切ない悲しみの歌を奏でる
月影にさらわれながら
彼女に見えたものは
拳銃の影だけだった
彼はいってしまった
遠い向こう岸の世界へ
彼は逃亡中のならず者に
6発も撃たれて
彼女にはそれを
どうすることもできなかった
遠い天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
いつか天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
午前4時
月影にさらわれて
あなたの姿が
ぼんやりと見えてくる
月影にさらわれて
銀色の輝きの中で
星がゆっくりと動いていく
遙か遠くの向こう岸で
今夜私とお話ししに
帰ってきてくれる?
でも彼女には
どうすることもできなかった
遠い天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
いつか天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
遠い天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
いつか天国で
あなたにあえることを
祈り続けます
彼女が彼を最後に見たのは
月影にさらわれる姿
多くの人々が
彼に別れを告げに集まってきた
月影に誘われて
105人の群衆の真ん中で
たたずみながら
夜は重苦しく
空気が動いている
でも彼女には
どうすることもできなかった
月影にさらわれて・・・・