「二人が歳をとっても永遠に忘れないでいよう、待ち合わせのわくわくする気持ちを。
同じような夜が来るのに
決して同じではないことを。
二人の若い腕、伸びた背すじ、軽い足取りを。
触れ合うひじの熱さを。」
〜吉本ばなな「ハチ公の最後の恋人」〜
「マユミサンハ、フリカエルコト、
アリマスカ? イママデノ ジンセイヲ」
ムスコほど
の
齢
の
友
に
そう
訊ねられた
振り返るほど
噛みしめるほど
何か
大業を
為し得てきたワケ
では
ナイし
かと云って
何も
自身
の
中に
刻まれていないほど
稀薄な人生
でも
ナイ
ので
「う〜ん。
想い起こすコトは
多々あるけれど
毎日を
あー愉しかったな。
で
完結させるコトばかり
日々
考えているから
遡る機会は
あまり
作らないかなぁ・・」
そう
応えた
若き友
は
この
二十数年間
は
あっという間に
過ぎてきた
気がするそうだ
特に
青春期
の
テンポ
や
スピード
は
瞬き
の
よう
だった
と
生き急ぐコト
を
稀有する
老婆心
は
喉元まで
で
封じ込め
一先ず
の
トコロ
「それだけ
色濃く
充実していたんだね」
そう
ココロ
で
ウィンクして
みせた
振り返るコト
は
自身
の
中
で
完結したり
確立させたり
の
現れ
なのかな
と
想う
共
に
過ごしてきた
大切なヒト
と
「あの時さぁ〜」
と
どっちが
どれだけ
憶えているかゲーム
を
するのは
シアワセの余韻。
という
カンジ
で
好む
けれど
ヒトリ
で
振り返るのは
自身までも
過去のヒト。
として
褪せさせてしまいそうで
ただ
ただ
コワイのかもしれない
仕事にせよ
人間関係にせよ
人生にせよ
続けるコト
こそ
大業であり
理想である
から
振り返る
よりも
繋ぎ
奥行き
に
変えていくため
にも
ワタシ
は
いま。
と
いう
点
に
拘って
いたい
いま。
と
いう
点
に
気
を
とられて
いたい
戻りたい場所
など
何処にも
戻りたい時間
なんて
何処にも