六月の雨に
打たれたの
だろうか
傷ついた羽を
庇うように
それでも
水溜まりに
惹かれるように
吸い寄せられる
アゲハ蝶
群れから
逸れ
何処にも
行けず
何処にも
帰れず
雨上がりの
漆黒の
ヘッドライトに
目が眩み
引き込まれて
いるかのような
一匹の蛍
春でもなく
夏でもなく
なんとはなく
淋しい季節に
自分なりの
カタチを
見い出す
さよならJUNE
空が
代わりに
泣いてくれたね
さよならJUNE
紫陽花が
移りゆく
ココロの機微を
まざまざと
見せつけて
くれたね
さよならJUNE
抜けるような
青空が
俯くヒマないよって
待ち構えてるね
きっと
さよならJUNE
灼けるような
陽射しが
泪になるはずの
水色を
汗にでも
変えてくれるでしょ
わたしたちは
止めない
笑い合うコトを
わたしたちは
あきらめない
生き抜くと
いうコトを
さよならJUNE
さよなら
さよなら