8月最後の日
風も
雲も
変わり始めて
ノースリーブ
の
腕
を
擽ぐる
この夏を
想い巡らす
愉しかったなぁ
何度
声を立てて
顔をシワくちゃにして
笑っただろう
何度
時間が止まればいいって
眠る時間すら惜しいって
想えただろう
飛行機雲
たくさん
見たっけ
あんなふうに
シアワセの余韻
も
目に見えたら
イイのにな
もっと
強くなれるのにな
そう
呟く
ボクに
強くなろう。
と
するよりも
弱さ。
さえも
抱きしめてあげられるヒト
が
ステキよ
キミは
そう
笑ったね
奇跡のような
流れ星
に
想いを託すよな
フタリ
も
ステキだけれど
軌跡のような
飛行機雲
に
互いの存在
を
重ねるよな
フタリ
で
居たいね
これからも
夏が終わる
淋しいなぁ
なんて
浸る暇なく
さぁ
ボクら
の
秋が始まる
よ
夏が終わる 〜 Spitz 〜
遠くまで うろこ雲 続く
彼はもう 涼しげな
襟もとを すりぬける
日に焼けた 鎖骨からこぼれた
そのパワーで
変わらずにいられると 信じてた
またひとつ夏が終わる
音もたてずに
暑すぎた夏が終わる
音もたてずに
深く潜ってたのに
遠くまで うろこ雲 続く
彼はもう 涼しげな
襟もとを すりぬける
キツネみたい 君の目は強くて
彼方の 記憶さえ
楽しそうに つき刺してた
軽い砂を 蹴り上げて走る
濡れた髪が 白いシャツ
はずむように たたいてた
またひとつ夏が終わる
音もたてずに
暑すぎた夏が終わる
音もたてずに
深く潜ってたのに
遠くまで うろこ雲 続く
彼はもう 涼しげな
襟もとを すりぬける