「タマアジサイ(球紫陽花)」:ユキノシタ科 アジサイ属の落葉低木で日本固有種。東北地方から本州にかけての山地、川沿いの木陰に生育する。特に関東地方で多く見られ伊豆七島にも自生している。開いた花はガクアジサイに似ているが、いちばんの特徴は上下写真で見られるようにつぼみが径約3cmほどの球形でよく目立つ。これがこの紫陽花の名の由来になっている。このつぼみがはじけて中から紫色の花のつぼみが顔をのぞかせる。タマアジサイの花の色は紫色一色だけで装飾花は白色。花は一度に開かず球形のつぼみが間をおいて開き、下の写真のように開花した花と丸いつぼみが長い期間混在している姿も特徴になっていて一目見て「タマアジサイ」とわかる。
花期は梅雨入り頃咲き始める普通の紫陽花よりも一ヶ月くらい遅く、7月中旬頃から9月頃まで咲き続ける。房総半島南部の山あいや川沿いでも多く見られる。真夏から初秋にかけて房総の滝撮影にでかけるのも楽しい。
5枚の写真は、8月10日に千葉県君津市の山あいにある「豊英(とよふさ)大滝」にでかけて撮影した。東京では8月に入ってから昨日で15日連続の雨で50年ぶりのめずらしい記録だという。天気は今週末までぐずつく予報で、16日以上の連続記録になるかもしれない。
同じ南関東の千葉県でも天候不順で時々雨が降ることはあったが大雨にはならず、上下の写真のように滝の岩盤がほとんど露出し、水はほんのわずかしか流れていなかった。滝はあまり写真になりそうもないので、辺りの渓流沿いのタマアジサイを撮影しながら「南房総の秘境」でゆっくりと時間を過ごした。
滝の左端上部の岩盤が複雑で撮影が楽しめるが水量があまりに少ない。
*参考写真:「雨後の豊英大滝」(2016.9.12 撮影)秋雨前線停滞で数日間雨が降り続き、この日は房総の滝にしてはめずらしく岩盤がほとんど隠れるくらいの水量で、さまざまな角度から撮影を楽しむことができた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます